石原慎太郎のエッセイ集(「我が人生の時の会話」厳冬社文庫)を読んでいたら、源田実という、日米開戦時の海軍参謀で元参議院議員のことが出てきました。いや、恥ずかしながら私はこの人物についてこの本で初めて知ったのですが、著名な方らしくご存知の方も多いでしょう。源田氏の話のなかで度肝を抜いたのは以下の発言です。
「…で、同僚や後輩の連中と作戦を立てていけばいくほど段々エスカレートしていってね、ただ真珠湾を攻めて相手の艦隊をぶっ潰すだけじゃ意味ないじゃないか。それなら陸軍を乗せた輸送船団も連れていって、ハワイを潰した後カリフォルニアに上陸させる。相手の太平洋艦隊が無くなりゃそれは容易なことだ。/ そしてカリフォルニアを含めて西海岸には敵さんの重要な軍需工場がいろいろある。それを占領しその武器を活用して、西海岸に多い日系人を含めた有色人種を独立させて東側の白人たちと戦わせる。攻めてくる相手はロッキー山脈で防げるし、シアトルのボーイングで作ってた爆撃機、戦闘機をしたてて彼等を乗せ東海岸を爆撃もさせる。一気ににそこまでやってのけて後に短期講和だと」
コピペでなく手打ちの引用はやはり面倒でしたが…、あと、上のプランは陸軍が反対して無視された、とかも書かれていました。
いや、考えるだけでも痛快ですね。昔の日本人はすごかった。アメリカと戦争したんですもんね。もっと尊敬されてもいいんじゃないか? 特にフィリピン人にも、、、。なんかやはりフィリピン人の多くは「残虐な日本軍」のイメージが強いですね。まあ実際、占領下でどのようなことがなされたのか、これから勉強していきたいと思いますが(、、ホンマか?)、すくなくともこのフィリピン人の旧日本軍のイメージはWAR GUILD INFRMATIONの影響があると思います。フィリピンには戦後の日本人の意識をコントロールするためのアメリカ情報検閲機関の本部があったそうですから(「閉ざされた言語空間」江藤淳)。
それはともかく、歴史上の「もしも…」を考えると楽しいです。フィリップ.K.ディックが日本やドイツの同盟軍が勝利した架空の世界、村上龍が日本が分割統治され日本の優秀なゲリラ組織が戦っている世界、矢作俊彦やかわぐちかいじなどもそのような作品がありますよね。
ここでわたしも一つ。もし、戦後日本の復興が失敗して、で、逆にフィリピンが戦後需要で奇跡的発展を遂げたとして(このへんで絶対ありえないが)、貧困のため日本から大量の日本人女性がフィリピンに出稼ぎする世界、いかがでしょうか? もちろん仕事は芸能人という名目でホステスしています。高校時代の同級の、男子から憧れの的だった○○さんや××さんが、高校卒業するとともにフィリピンにホステスしに行くのです。貧困のためにです。町のあちらこちらにはフィリピン人のダサイ中年オヤジに連れられた日本の若い娘達が見かけられます。それらのフィリピン人オヤジは会話する時、いちいち「でしょ!でしょ!」と語尾につけて会話します。、、、、どうですかこの世界?
わたしはイヤです。貧困だからしかたない、とか、生きるためだとか言われても納得できない。私がその世界の日本人少年だったら、その状況になにも抵抗できない日本の大人たちを軽蔑し憎悪するでしょう。
日本も占領下で米軍兵に媚びるパンパンさんの時代を経験してきました。さぞ屈辱だったと思います。パンパンさんを軽蔑するのではなくそのような状況に日本を追い込んだ日本人の大人たちを軽蔑するべきですが、人間というのは屈折していますからね。
フィリピン人もそのように思っていることは間違いないです。鴨のみなさまは否定するでしょう。「そんなことはない。オキニの家族や兄弟はいつも歓迎してくれる」と。それは違います。オキニの弟の目の中を覗き込んでください。その目は訴えていますよ、たぶん。「ちくしょう、貧乏じゃなければ、オマエなんか、、、」。フィリピンではタレントを家族から出す必要のない裕福な階級がジャパユキを酷く軽蔑しているそうです。ま、それはどこの国にもある「暗部」ですが。ちなみにタレント産業がこの国になかったとしても類似の、貧者に対する差別は存在しているはずですから、業者のかたご安心を(?)
また嫌なこと書いてしまった、、、。反省汁。