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カテゴリ:地図・位置情報サービス
株式会社ロケーションビューは、4月27日15時をもってサービスサイトの公開を中止することを発表した。
ロケーションビューはアジア航測が全方位カメラを使用して撮影した都市映像データベースで、Googleストリートビューよりも1年近く早く公開されていた。 後にアジア航測が住宅オークションで有名な株式会社アイディーユーと業務提携して、株式会社ロケーションビューを設立、都市映像ビジネスに本格参入したが、後発のGoogleストリートビューに知名度で凌駕され、さらにはGoogleのビジネスに対してプライバシーの侵害が社会問題として各所で取り上げられたことで、その立場は難しいものとなっていた。 正直、ユーザインターフェイスではストリートビューの上を行っていただけに残念。 理由としては、都市映像データベース事業への理解と全く新しい地図としての利用促進を目的としてオープンして、今回その役割が終了したと判断した、とされている。 実際にはアジア航測がアイディーユーとの業務提携を解消、ロケーションビューの株式を譲渡したことが大きな要因。 アイディーユーも子会社であるロケーションビューが保有していたアジア航測株を返上したことで、両者の関係は書類上は白紙に戻っている。 もっとも、ロケーションビューを通じた技術協力は継続する旨を発表していただけに、今回の公開中止は驚きもある。 もちろん、今回の公開中止はあくまでもサービスサイトについてであり、法人向けのASPサービスについては触れられていない。 アジア航測は、今期3億円の最終赤字が発表されたことや、筆頭株主でもある国際航業ホールディングスから経営統合を持ちかけられていることなど、今後をめぐる動きも背景にあるのかも知れない。 気になるニュースではあるが、まずは続報を待ちたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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