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2014.09.17
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カテゴリ:災害記録帳
第二次世界大戦のさなかである昭和18年(1943年)9月10日17時36分、M7.2の鳥取地震が発生する。最大震度は6で死者は1083人を数える大きな被害となったが、戦時統制中であったことから詳しい状況は伝わらかなった。この鳥取地震を皮切りに戦後にかけての4年間、日本は毎年巨大地震に見舞われて(東南海地震、三河地震、南海地震)、その都度1000人以上の犠牲者を出した。


壊滅した市中心部と荒金鉱山の悲劇

地震は鳥取平野の直下で発生、震源が浅いこともあり、鳥取市で震度6を記録するなど激しい揺れを伴った。
揺れは新潟県から九州北部の広範囲におよび、震源から比較的離れた瀬戸内側の岡山市でも震度5を記録しており、被害は地盤が軟弱である鳥取平野に集中した。
鳥取市の中心部などは壊滅状態となったが、これは積雪地帯ゆえの梁を太くして屋根が重たい木造家屋や、老朽化した建物が多かったことが災いした例といえる。

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<鳥取市内の被害の様子(鳥取市HPより)>

『鳥取県震災小誌』によれば、「道を歩いていた者は、瞬時に地上に投げ出されている自分を見出した。立ち上がろうにも立てないのである。そこかしこの家々からおこる悲痛な叫び声に続いて、バラバラと身一つで逃げ出る人びと。かくてこの瞬間に、家々の建物は、目の前で凄まじい土煙を立てて崩れて行ったのである」とあり、地震の激しさが見てとれる。

また、夕食の準備時間と重なったことから市内12箇所から火災が発生して燃え広がり、沈下したのは翌朝の5時頃だった。また液状化現象も見られた。

県東部の岩美町にある荒金鉱山では、地震により鉱泥を貯めていた堰堤が決壊して鉱山の飯場や荒金集落を直撃、朝鮮人労働者やその家族、地元住民ら計65人が犠牲となった。堰堤直下にあった飯場は鉱泥の下に現在も埋まったままだ。

画像1.jpg
<荒金鉱山跡(地理院地図)>


戦時統制下の地震

鳥取地震の発生は第二次世界大戦の戦局が悪化する頃にあたり、戦時統制下で報道管制が敷かれていたため、被災状況が国民に詳しく伝えられることはなかった。その後に続く東南海地震、三河地震などとともに「伏せられた地震」としても知られている。

その一方で戦時統制下であるがゆえに、住民の防災訓練が徹底されていたとの見方もある。また、関東大震災の教訓から略奪や流言による大きな混乱はなかったとされる。

この地震では鹿野断層と吉岡断層という二つの断層が出現した。
南西-北東にのびるの鹿野断層(長さ約8km)は、西半分では北側が東方向に最大150cm動き、南側に対して75cm沈下、東半分では北側が東方向にわずかにずれ、南側に対して50cm隆起している。
その北側に並ぶ吉岡断層(長さ4.5km)では北側が東方向に最大90cmずれ、南側に対して最大50cm沈下している。
また昭和53年(1978年)に行われた鹿野断層のトレンチ調査の結果、この地震以前も、4000~8000年前に地震が発生していたことが分かった。

中国地方は活断層が少ない。主な活断層は広島県西部から山口県東部の五日市断層帯と岩国断層帯、山口県西部の菊川断層帯で、地殻変動が比較的小さい地域と言われている。
しかし中国地方で発生した地震の震源は、鳥取県から山口県にかけての日本海沿岸に並んで分布する。

この地域では明治以降、明治5年(1872年)の「浜田地震」、ここで記した「鳥取地震」、平成12年(2000年)の「鳥取県西部地震」といったM7以上の内陸型大地震が3度発生している。
活断層がない(分かっていない)地域にも内陸型地震が発生する可能性があることを認識したい。





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Last updated  2016.03.06 14:19:16
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