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テーマ:最近観た映画。(38810)
カテゴリ:映画
ダミエル(ブルーノ・ガンツ)が人間になってから6年後、ベルリンの壁が崩壊し、東西統一がなされても人々の生活は変わらないようである。カシエル(オットー・ザンダー)は、ラファエラ(ナスターシャ・キンスキー)という美人天使を話し相手に得ていたが、「人間には私たちの声がどんどん届かなくなっている」と嘆いていた。そして、自分も人間になってみたら状況が改善するのではないかと考えるカシエル。 ある日、カシエルは、女の子がベランダから落ちるのを目撃したとき、人間になれてしまって女の子を助けることができた。悪魔に有り金を巻き取られ、ダミエル(「天使の家」というピザハウスをやっている。娘が1人いて、ママと一緒にサーカスで空中ブランコをやっている)の家に居候に。しかし、人間界の暮らしはなかなかうまくいかず、ようやく仕事を得ることができたと思ったら、そこは怪しげな貿易会社で、悪の道に足を踏み入れそうになる寸前にカシエルは踏みとどまり、みんなに協力してもらって(ピーター・フォークも再登場!)悪を根絶すべく作戦を開始するのであった・・・ で、メデタシ、メデタシならよかったんだけど、カシエルは銃で撃たれて死んじゃうんです~~(T_T) こっちの世界に来たと思ったら、すぐに行ってしまった・・・ ラファエラに迎えに来てもらったカシエル カシエル:旅から君の声の中に戻ってきた ラファエラ:ずっと聞いていたわ すべてを一緒に見た あなたの目で世界を見たんだわ 人間の見方は私たちとは違う カシエル:人間の目は ただ受け取るだけ 外界を知覚し受け入れる 何も与え返さない ラファエラ:人間は目から入って心を照らす光を忘れ 目から出て外を照らす心の光のことも忘れた カシエル:循環は止まった カシエルの行いは無駄だったんだろうか? でもカシエルの一生懸命な姿を見たからこそ ラストのカシエルの人間へのメッセージが胸に響くんだと思う。 それでもって、これはヴェンダース監督のメッセージでもあるのでしょう。 君達 愛する人間よ 我らは目に見えず 耳に聞こえない 遠くだと思う我らは すぐ側にいる 我らは使者 遠くの者に近さを運ぶ 我らは福音ではない 我らは使者 君達こそ我らのすべて 君達の目の中に住まわせてくれ 我らを通して世界を見てくれ そして我らとともに 愛の眼差しを取り戻してくれ そのとき我らは近くにいる そして君達は彼の近くに 「彼」=「神さま」かな? この世で一番大事なのは、「愛」だと思う。 (そういえば「宇宙戦艦ヤマト」で、古代進も言ってたっけ←古すぎ(^_^;)) 当たり前すぎて、みんな、軽んじてしまうのか、忘れてしまうのか・・・ ヴェンダースさんがボノと仲良しだというの、この作品を観てわかったような気がしました。みんな愛の伝道者なんじゃないのかなー?と。 ------ 今回、ゴルバチョフ元大統領が出ていてビックリしました。 ルー・リードも出てましたね。 U2が挿入曲をいくつか歌っていたので、家のアルバムで探してみました。 "ZOOROPA"の中の "STAY(Faraway, So Close!)"という曲 僕を見るとき、君の目は遠くを眺め、 話しかけるとき、相手は僕ではない そして僕が触れても、君は何も感じない 僕がそばにいれば、夜を怖れることはない ここにいて、そうすればその日は安泰だよ ここにいて、そうすればその夜は充分だよ うーーむ シンクロしてますなあ、当たり前だけど。 *U2のジ・エッジによく似た人が、「駅のホームのベンチに座って電車を待つ人」をしてたんだけど、本人かな?? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.04.19 14:34:15
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