家で聴くCDより「生演奏」のほうが感動できるように、あるいは家で映画を観るより「映画館で観る」ほうが面白いように・・・家で飲むビールよりも「ビア・ホールで飲む樽生」の方が断然、美味しい。。。 そのビア・ホールの味わいに少しでも近づけようという試みとして、キリンの“樽生シリーズ”は大変貴重な存在だと思う。
肝心の中身である『一番搾り』は昨年の改訂で味が落ちてしまったが、そこに新しく登場したのが
『キリン樽生ブラウマイスター』である。筆者は 昨日(6/8)の発売と同時に一本購入、
一晩冷蔵庫で寝かせて(コレは炭酸を落ち着かせるために絶対必要な作業!)本日、試飲を行った。
飲んでみて・・・通常市販のビールより数段上の味わいには違いないが、ビア・ホールの味には及ばないなぁ、というのが正直な感想である。あの「ブラウマイスター」にしてはちょっとコクが足りない感じなのだ。確かにブラウマイスターらしい香りはするのだが、“深み”の点では せいぜいビア・ホールでの「ラガー」レヴェルではないだろうか?
おそらくは市場を意識して“より飲みやすい味”に調節したのだと思うが、そんな余計なことは アサヒビールにでも任せておけばよいのだ! キリンにはあくまで“本物の味わい”を追求していって欲しいと願う。ただ、お高いながら『一番搾り』と同じ値段設定におさえたことは、評価できる。屋外でのバーベキューといったようなシチュエーションにおいては、今 一番オススメできるビールだろう。