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テーマ:DVD映画鑑賞(13596)
カテゴリ:映画/TVドラマ
「謝ることなんて何もないぞ。君たちは十分ベストを尽くした。・・・次は私の番だ」 本作で思わず目を見張ったのは、“公安”の存在だ。 ずい分前に、法曹界に片足を突っ込んだ友人から、公安の凄さは訊いていた。 公安は、日本国家を守るための機関なので、警察組織からも独立し、その素顔をさらすことはない。 国家に対し、不穏な動きがあれば、たとえそれが内閣総理大臣と言えども監視のターゲットと成り得る。 電話は常に盗聴して分析し、暗号などを使った特殊な会話を24時間態勢で解析するのだ。 さらに、作中にもあったように、公安は世間の日常に溶け込んで生活している。 傍目に見れば、どこにでもある家族風景なのだが、実は何気なく町内に潜む要注意人物を監視するために、何年もかけて居住するのだ。 それはもう見事な家族ごっこであり、連携プレーなのだ。 そんな公安の潜入捜査がクローズ・アップされたのは、何と言ってもオウム真理教の一件であろう。 だが、日本のCIAとも言える公安は、あまりドラマとしては成立しにくい。 とにかく全貌が明らかにされていないので、ほとんど想像の世界だからであろう。 それに比べると、SPの世界はドラマになり易い。 命をかけて要人を警護するという行為は、何やらアクション映画の王道たるニオイがプンプンする。 井上は警護課第4係のメンバーとともに、六本木ヒルズで行なわれている地雷撲滅キャンペーンの警護に当たっていた。 そんな中、晴れているのにこうもり傘を持つ不審なスーツ姿の男を発見。 すぐさま井上は、その男の追跡に乗り出す。 一足先に仲間の笹本が男に声をかけたところ、一目散で逃走。 井上は必死で追跡する。 一方、第4係の係長である尾形は、公安から目をつけられていた。 というのも、テロリストの背景に尾形が一枚かんでいることを掴んでいたからだ。 尾形はSPでありながら、何やら不穏な動きを見せていたのだ。 「SP」は、フジテレビ系列で放送されていたTVドラマの劇場版である。 映画では、野望篇と革命篇の2部作があり、今回、吟遊映人は野望篇の方を鑑賞してみた。 主人公井上の役を、V6のメンバーである岡田准一が熱演している。 ルックス良し、演技良しで、まずまずの好評。 他にも堤真一や香川照之らが脇を固めることで、単なるアクション・ドラマではなく、印象的で迫力のある演技を披露してくれている。 ラストはやや消化不良に陥りぎみだが、おそらく革命篇への動員を促すための効果であろう。 全体を通して、まずまずの作品であった。 2010年公開 【監督】波多野貴文 【出演】岡田准一、堤真一、香川照之 また見つかった、何が、映画が、誰かと分かち合う感動が。 See you next time !(^^) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011.07.21 08:43:36
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