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2005年08月31日
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この映画の失敗の原因について更に考えてみよう。
前回はシナリオについて述べたが、今回はこの映画の製作または
演出方針について。

宣伝コピーや登場人物たちのセリフにもあるように、「国家とは何か」、
「戦争と平和とは」、あるいは「国を守るとは」といったテーマが
潜んでいることは確かである。
こうしたテーマに正面から向き合ったのかというと、それは
大いに疑問である。娯楽性をある程度犠牲にしても、こうしたテーマに
正面から取り組む方法もあったはずであるが、それが出来たとは、
とてもではないが言えない。
では、監督が言う「娯楽映画として楽しんで欲しい」という姿勢が作品
を貫いているかというと、スリルもサスペンスも大して感じられない。
これは「ダイハード」や「沈黙の戦艦」と比べると落ちる。
何故、そうなったのか。それは脚本家、監督も含めた製作者たちに
遠慮があったのではないか。
右にも、左にも、政界にも、経済界にも。
また北朝鮮という国名を具体的に出さなかったという点にも、それは
感じられる。

作品の中で何かを追求しようとしたら、他のものを犠牲にすることは
当然であるはず。その摩擦や緊張関係こそが作品を面白くして、社会的
にも認知させるもののはず。
やはり、ここは「バトル・ロワイアル」の時のように国会議員から異論
が出るくらいの内容にして欲しかった。
戦後60年の夏に最も相応しい作品となったはずで、それを実現できな
かった製作者たちの罪は大きい。





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最終更新日  2005年09月03日 10時23分58秒
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