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テーマ:映画から何かがはじまる(569)
カテゴリ:作品レビュー(日本映画)
この約一ヶ月の間に素晴らしい青春映画を3作品見た。
「白バラの祈り」 「初恋」 「ハチミツとクローバー」 で、それぞれに背景もタッチも違う3作品である。 まず、「白バラの祈り」。ナチ政権下のドイツで無謀な戦争を 終わらせるべく、勇気ある行動を取り、それによって逮捕され 処刑された21歳のゾフィーの物語。 続いての二つは日本映画。 「初恋」は、1968年12月10日に起きた三億円強奪をモチーフに 宮崎あおいの圧倒的な存在感で60年代末の青春像を描いている。 そして3本目が、「ハチミツとクローバー」。時代は現代のよう だが、青春のイメージとしてはいつに時代にも通用する内容。 これらの作品は描いている時代も、人間関係も違うが、それは あくまで表面的なもので、よく見るとある共通したものを読み 取ることが出来る。 それが何であるかは、ご覧になられた方の感性次第であろう。 私には、 「状況との付き合い方・対応の仕方」と「自分を表現できる場」 とのそれぞれの重要性が感じられた。 「状況との付き合い方・対応の仕方」においては「状況」を 「権力」と置き換えてもいい。 「白バラの祈り」と「初恋」に比べて「ハチミツとクローバー」 では、それが非常に希薄であるが、その希薄さこそが「現代」を 象徴しており、時代の特性を感じとれるのではなかろうか。 それを危機の時代という考えもあると思う。 「自分を表現できる場」とは若者にとっての梁山泊である。 ゾフィーにとっての「白バラグループ」 みすずにとっての「ジャズ喫茶B」 そして「ハチミツとクローバー」では「花本研究室」 この梁山泊がなくなった青春映画が作られ支持されたときが本当に 危機の時代なのかも知れない。 この3作品は作品価値とは別な次元で比較すると非常に面白い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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