主人公たちの不倫がばれるきっかけの演出や元警官と小児性愛
犯罪者との結末の甘さなどドラマ自体にはかなり緩いものがあ
るが、全体的には郊外に住む中流階層の俗物ぶりをかなり冷徹
に暴き立てた内容は、それなりに力があると思う。
「クラッシュ」や「バベル」をもっと狭い範囲で描いたような
感じであるが、私は「エデンより彼方に」を連想した。
この映画はダグラス・サーク作品のリメークと言われるが、
郊外中流ものとしてはかっては「逢う時はいつも他人」があり、
最近では「運命の女」があり、これはアメリカ映画ではひとつの
ジャンルとして確立しているのではないか。