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カテゴリ:作品レビュー(日本映画)
この映画を見て、最も面食らったのは鷲津の最後のセリフである
「資本主義の焼け野原を見てくる」と、その後に続く劉の故郷で あろう中国の貧困地帯への訪問に場面である。 どうしてここが「資本主義の焼け野原」なのだろうか? 本当にそれを見たいのならば、アメリカに行くべきではなかろう か?マイケル・ムーアが「シッコ」で描いたアメリカの状況、あ るいは堤未果がルポとしてまとめた「貧困大国アメリカ」に描か れた場所こそが、まさに資本主義の焼け野原ではないだろうか。 「あの劉という男がどんな育ち方をしたのか、その土地を見てく る」というセリフなら納得するが、「焼け野原」という言葉は当 てはまらないだろう。 そもそも、鷲津にも芝野にも自分たちがいるところが、既に資本 主義の焼け野原になっているという認識はないのだろうか? これらの人物にそのような認識を持たせることができないほどに この映画の作り手たちの創造力は貧困なのか。 だから企業買収やファンドマネージャーの暗躍といった現在の現 象面の上っ面を描いただけの「ヤワな映画」しか出来ないのだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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