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テーマ:政治について(19724)
カテゴリ:作品レビュー(外国映画)
フロストとニクソンの対決は、まずはフロストが
先制パンチを浴びせるが、そこはしたたかで老獪 なニクソン、実にうまくかわして、優位に進めて いく。このあたりは国内の政敵やマスコミだけで はなく、世界中の国々のリーダーたちとわたりあ ってきたアメリカ大統領の底知れぬすごさを見せ てくれる。こんな場面を見ると、「外交が得意」 とかいうどこかの総理の浅薄さやそのことがいか に虚妄であるかがよく判る。 ニクソン優位に進む対決はあることからフロスト が、逆転を果たす。 フロストがニクソンを追い詰め、結局はニクソン に致命傷を与えたのはブレーンたちの調査結果で も、フロストの論理的追及でもない。 それは、テレビが示すニクソンの老い、疲れた、 そして醜悪な表情を捕らえた「映像」である。 実はここがこの映画のポイントである。 この映画の作者たちは、フロストとニクソンの対 決を描くことによって改めてニクソンを告発しよ うとか、再評価しようとかは考えてはいない。 善悪を超えて、テレビが描き、発信する「映像」が すべてを支配している時代に我々が生きていること を訴えたかったのではなかろうか。 その意味では、劇場社会に生きている我々への痛烈 なパンチである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年07月15日 03時34分12秒
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