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カテゴリ:作品レビュー(外国映画)
フロストとニクソンの対決において、当初はその
したたかさでニクソンが圧倒的に優位であったが、 最後にフロストが逆転を果たす。 その逆転のきっかけをつかんだのは、あのニクソン からフロストへの深夜の電話であった。 このエピソードが実際にあった出来事であるかどう かは判らないが、これがこの物語の非常に重要な役 割を果たしていることは明らかだ。 この物語は、題名に示す通りフロストとニクソンの 対決の対話がそのほとんどを占めているが、この深 夜の電話の場面だけは何かを伝え合う対話なのであ る。それも、実際に伝えたのはニクソンからフロス トへであった。 前半の対決においてニクソンは、おそらく自分は、 この政治の世界にいるべきではないと悟ったのでは なかろうか? それを悟らせたのは自分よりはるかに若く陽性のフ ロストの資質であろう。 この対決においてフロストが勝って、自分が舞台か ら去るというストーリーを作ろうとしたのではなか ろうか。 その為の仕掛けとしてあの深夜の電話があったので はなかろうか? もし、そうだとすれば、これは見事に心憎い作戦で ある。 このエピソードを描くことによってこの映画が単純 な善悪対決というパターンから脱却できたのである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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