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カテゴリ:作品レビュー(中国、香港、韓国、台湾)
「殺人事件の容疑者となった息子を救うため真犯人を追う母親
の姿を極限まで描くヒューマン・ミステリー」という宣伝文句 にある種の期待や予想をすると、とんでもないことになる。 これはトリュフォーの「アデルの恋の物語」と同様の人間の狂 気の物語である。どちらもある思いを持った者がそれにとりつ かれて陥った狂気である。 それにしてもこの映画、なんという緻密な設計によって出来た 作品であろうか。ひとつひとつの小道具やエピソードが後にな って思わぬ効果を生み出していく。この映画はセリフによって 展開するのではなく、そのような小道具が物語りを進めていく のである。 ゴルフボール、針灸、悪い記憶を消すツボ、鼻血、携帯電話、 廃品回収などの小道具や状況が後になって見事に活きてくる。 極めつけは針灸の針を入れる箱である。 母親を演じるキム・ヘジャはもちろんのこと。ウォンビンが素 晴らしい。彼が持つ一種独特の透明感がこの映画の成功の要因 であろう。ラスト近くに母親に箱を差し出す場面では、そのウ ォンビンの透明感、イノセントな瞳があってこそ活きている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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