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カテゴリ:作品レビュー(外国映画)
南アフリカ上空に飛来した巨大な宇宙船。そこに乗って
いたのは強力な科学技術によって人類を駆逐しようとい う宇宙人でも、お友達になろうという宇宙人でもなく、 疲労した難民であった。 彼らとの共同生活の中で、やがて彼らが住む第九地区は スラク化し、新たな居住地区への強制移住が計画される。 この設定が既に、この世界のどこかで起きている実在の 出来事の喩えになっている。 難民と保護する側との関係は、弱者と強者であり、それ は支配者と被支配者との関係に転化するのは容易である。 この映画の主人公ヴィカスのキャラクター設定は、非常 に象徴的である。彼は日常では非常に善人であり、むし ろ気が弱いマイホームパパである。 ところがその彼がエイリアンたちを前にした途端に高圧 的な態度で支配者への変貌する。 この描写こそが、この映画が社会批判作品としての説得 力を発揮していると思う。 ヴィカスのような人間こそが実は差別や虐殺の主力にな っているいるのではないか。 例えば、かっての南京での大虐殺の主力も、家庭や地域 においては、やさしい世話好きのお父さんやお兄さんで はなかったのかと考えさせるそんな作品であった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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