|
全て
| カテゴリ未分類
| 浜んまち映画祭
| 「甘い人生」
| 作品レビュー(日本映画)
| 読書レビュー
| 時事
| 作品レビュー(外国映画)
| 映画の話題全般
| 映画スタッフ
| 映画俳優
| 長崎の話題
| 映画監督
| 作品レビュー(中国、香港、韓国、台湾)
| 硫黄島2部作
| 実録・連合赤軍
| 映画「靖国」
| 演劇
| アクセス数
| 哲学カフェ
| ソーシャルネットワーク
テーマ:最近観た映画。(38812)
カテゴリ:作品レビュー(外国映画)
この映画、「意外な結末」ということが宣伝ポイントになって
おり、騙される快感を期待しそうであるが、この映画をそのよ うな期待を持って見てはいけない。この映画の宣伝方法は、間 違えていると思う。この映画はそんな楽しい内容ではない。 マーティン・スコセッシとレオナルド・ディカプリオとの最初 のコンビ作「ギャング・オブ・ニューヨーク」はアメリカ史を 描いたものであったが、今回の「シャッター・アイランド」も またアメリカ史がテーマである。アメリカ史の中でも50年代で ある。 第二次大戦の勝者である、アメリカは本土が戦場になることも なくまさに戦勝気分の黄金時代を迎えたわけであるが、そのよ うな50年代においては、アメリカは冷戦と赤狩りに重ねて、第 二次大戦の中での戦争体験のトラウマに苦悩した時代であった ことが、この作品を支配している。シャッター・アイランドと いう閉鎖社会の中での苦悩の日々である。 戦争というものは戦時中より戦後の方がはるかに苦しいことが この作品のもうひとつのテーマともいうべきであろう。 この作品の最大のテーマは贖罪であろう。スコセッシとしては 「沈黙」(遠藤周作・原作)への橋渡し的作品と位置づけたい ようだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[作品レビュー(外国映画)] カテゴリの最新記事
|
|