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カテゴリ:作品レビュー(日本映画)
このところ作った作品が作品評の上でも、興行面でもことごとく
悲惨な結果に終わって、同期の根岸吉太郎とは大きく差をつけら れた森田芳光監督。かっての流行監督の冴えは今いずことばかり の有様であったが、この作品は非常によく出来ていると思う。 しかし、待てよ、この作品の良さは予定調和のものであり、ある 下級武士の一家の赤字がいかに解消されて、ソロバン技術で次の 時代を生きていくことが出来たという、赤字国家の現代日本をな ぞらえて描いたことは誰にも判るもので、それゆえ鋭い批判精神 など微塵もない。 「家族ゲーム」で横一直線の食卓を描いて、現代家族の状況を描 いた斬新な演出力はどこへ行ったのか?(今回も同様の場面は登 場するが、何の効果もない) 「のようなもの」や「ときめきに死す」の新しさはどこに行った のか? 批判力や破壊力を失って単にウェルメイドな作品を作るだけなら、 森田芳光である必要はない。 この監督には、かって松田優作を使いこなしたように、堺雅人と いうユニークな俳優の新生面を引き出すことは出来ないのかも知 れない。 今や、流行監督から凡庸監督のレベルに入ったのではないか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年01月04日 01時15分05秒
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