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カテゴリ:作品レビュー(外国映画)
黒澤明の「羅生門」の日常版ともいうべき内容である。
「ある人物が消える」というストーリーから、もしかしたら 政治的テーマの作品かと思ったら全く違った。 内容はまったくの日常生活。 社会をゆるがすような大事件が起きるわけではない。派手な 出来事が起きるわけでもない。 ごく普通の人々が、ごく普通なことを言ったり、行ったりし ているだけであるが、それらが次第に緊張感と緊迫感を醸し 出してくる。その展開の見事さにはただただ驚くばかりであ る。 しかし、ちょっとした手違いや計算違いのことが起きてそれ らが積み重なってくる。 普通の人々の普通の言動が全体を謎めいた、混乱の中に陥れ てしまう。映画はその怖さを残酷なまでにあばきたてる。 この映画でも真実がどこにあるのか、それはわからないまま である。 人間が一番怖いとか、人間の心が一番怖いとはよく言われる が、それを見事に描いた作品である。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年06月28日 08時48分57秒
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