【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

フリーページ

2011年11月06日
XML

「ディア・ハンター」は嫌いな映画である。俳優も、キャメラも、
音楽も、演出もすべてにおいて完成度が高いのである。この映画
を最初に見たときは、まだ「地獄の黙示録」は公開されておらず、
これを見ながら「『地獄の黙示録』は、地獄のような戦場の描写
は、この作品を上回るであろうか」と考えていたほどであった。
しかし、ベトナム戦争において加害者であるアメリカが、ここま
で「アメリカ人も被害者という側面もあるのだ」という主張をし
ていいのかと、非常に腹立たしく、嫌悪感をいだいたのであった。
以来、この作品は嫌いな映画のトップクラスに君臨しており、次
にこの映画を見て、この「嫌い」がどのように変化していくのか
という点が、ここ何年もの私の最大の関心事であった。

「午前十時の映画祭」で、やっとその検証の場が叶えられたわけ
で、改めて見て、どうであったかと、マイケル・チミノ監督には、
ベトナム戦争がどんな戦争であったのかの関心は全くなかったの
ではないかという点を強く感じたのである。
ひとつの世界(共同体)が、社会の出来事(ここではベトナム戦
争)によって、どのように変貌、あるいは崩壊するか、そのこと
とそれを構成する個々人の変化が、どのように関係づけられるの
かを描いたものではないだろうか。
結婚式のシーンが延々と25分ほどもあるが、そのシーンから多少
無理なこじつけをやってみると、これはアメリカローカルの庶民
版「山猫」ではなかろうか?そういう解釈の方が、ベトナム戦争
論的解釈より非常にすんなり受け入れられるというのが現在の私
のこの作品への評価である。

「ディア・ハンター」とは、また、何年後かにお会いしたい。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2011年11月06日 16時15分35秒
コメント(5) | コメントを書く


PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

哲0701

哲0701

日記/記事の投稿

コメント新着

 リボン@ Re:原田芳雄と深作欣二は、何故、本格的にタッグを組まなかったのか?(07/25) 原田芳雄さんはヤクザ映画は嫌いだったみ…
 国民洗脳から目を覚ませ!@ Re:メンフィスに行く日本人(07/02) 馬鹿メディアである、テレビ、新聞、週刊…
 背番号のないエース0829@ まず、木村拓哉 「マスカレード・ナイト」に、上記の内容…
 王島将春@ Re:「ディア・ハンター」はお嫌い?(11/06) はじめまして。福井市在住の王島将春(お…
 http://buycialisky.com/@ Re:映画しりとり遊びをやってみた!(03/15) mix cialis and viagraviagra cialis levi…

お気に入りブログ

学歴詐称再び…小池百… New! みらい0614さん

長堀川跡:四橋:10… New! 天地 はるなさん

ぬか喜びではありま… New! k-nanaさん

犬のお薬、粉末のが… ポンボさん

2292. 皆既日食追っ… カズ姫1さん


© Rakuten Group, Inc.