今週の京都、ダート1800のアンタレスSはほぼ毎年穴馬がぶっ飛んでくる高額配当レース。今年も「荒れるならどれが穴馬?」という視点で推理していきたいと思います。 このレースは以前ハンデ戦、そして2003年から別定で行われていますが、レースが荒れるという傾向に、あまり変化はありません。昨年はピットファイター(5人気)→オーガストバイオ(10人気)→サワノブレイブ(12人気)と入って3連単は115万馬券。
こちらに、過去のアンタレスSの結果をまとめましたが、一目瞭然で、ほぼ毎年人気薄が突っ込んできています。(薄い黄色のアミを入れた部分が人気薄の馬。2着までだと人気サイドが多いですが、3着に異様に人気薄が多いのがひと目でわかります。) リンク先で、1着~3着の馬のコーナー通過順も合わせて表の中に入れてありますが、ハッキリしているのは、「人気薄だった馬は、すべて4角5番手以内」ということです。つまり、「穴は前の組」というのが不変の傾向です。 京都のダート1800は、よほど切れ味がないと差したり追い込んだり出来ない馬場で、逆にやや力が下の馬でも、前々でリズムに乗ってしまえば最後まで粘ってしまうことがある、ということなのだと思います。 その原因は、もちろん京都コースの特性にあります。コースに関してはこちらをご覧ください。見て分かるとおり、京都のダートは3コーナーの山からなだらかに下っていきますので、惰性がつきやすいコース設計だといえます。 芝の外回りだとあまりに勾配が急で、ここを一気に駆け下りるとろくなことがないですが、ダートコースの場合はここで先行馬が楽に惰性をつけられる、というのが大きなポイントかと思います。
しかも、アンタレスSは、毎年1分50秒台前後の決着が定番。 一番時計がかかった年でも、2005年の1:51.5(良馬場)というものでした。これが少しでも渋ったりすると、1分48~49秒台の決着も珍しくありません。上記のリンク(過去のアンタレスSの結果)に時計も掲載してありますので、ぜひ参考にどうぞ。)
いちおう、好走するための条件としては「1分50秒台で走れる馬」ということが考えられますが、しかし昨年の2着馬オーガストバイオはそれまでの持ち時計が1分51秒9(重馬場)ですし、3着馬のサワノブレイブも持ち時計は1分52秒0というものでした。これではとうてい「1分50秒ソコソコで走れるだろう」という推理はムリで、穴馬探しはなかなか難しいな、というのが今週の印象です。
雨が降ってくれると、楽なんですけどね~(笑) 雨が降ったらとんでもない馬がぶっ飛んでくるレースになると思うのですが、そのあたりはまた週末のメルマガにてm(_ _)m
明日はアンタレスSの血統と、これまで好走した馬の共通点を探ってみます。
昨日の夜に書いた記事で見たとおり、アンタレスSは穴の宝庫。京都の1800で行われているここ9年の間、平穏に収まった年は2年だけで、他の年は凄い人気薄がぶっ飛んできています。2000年以降だけでも、人気薄を一覧にするとこんな感じです。 (7番人気以下を対象、二桁人気がピンク)↓↓↓
◇2005年・・・2着10番人気/3着12番人気 ◇2004年・・・(順当) ◇2003年・・・3着9番人気 ◇2002年・・・2着13番人気/3着9番人気 ◇2001年・・・1着7番人気/3着12番人気 ◇2000年・・・2着10番人気/3着7番人気
改めてまとめてみると、凄いですね。これだけ二桁人気の馬が好走すると、3連複・3連単は必ず高配当です。ここは、荒れる馬券に狙いを定めて、じっくりと分析していきましょう。
で、さっそくですが、人気のあるなしに関わらず、こういうレースを好走する馬には何か一定の傾向があるんじゃないか、と思って調べてみました。 調べた項目は、血統と戦歴と、枠順。 仮説としては、まず、京都の直線平坦馬場は、ワタクシ的な認識では「ノーザンダンサー系の天下」という感じなのですが、実際はどうなのか、というのが一点。 次に、アンタレスSは必ず時計の速い決着になるわけですから、戦歴的に、それを裏付ける何かがあるのではないか、という点。 そして、京都のダート1800といえば知る人ぞ知る「外枠殺し」のコースなので、好走馬はけっこう内側の枠のほうが多いのではないか、という点でした。
そして、戦歴的に「速い時計への対応力」を推理する鍵は、もしかして「稍重、重、不良などのスピード馬場での実績があるのではないか」という仮説と、もう一つ、「けっこう短い距離で実績があったりするのではないか」という仮説を立てました。 するとこれがなんと意外に大正解。
詳しくは、こちらの一覧をぜひじっくりとご覧ください。 いや、じっくり見るのは面倒くさいという方のために、カンタンに解説を(笑)
******************************************************************** (1)まず、血統面に関しては、やはりノーザンダンサー系が3代までに配合されてる馬が、圧倒的に多いです。リンク先の表の中の、白い欄がノーザンダンサー系の種牡馬です。
(2)そして戦歴の面に関しても、過去に好走したほとんどの馬が、次のいずれかの戦歴を複数クリアしています。 ●近走、ずっと好調だった(が、格下と見られて人気薄だった) ●稍重、重、不良などの馬場での連対率がすごく高い ●1年以内ぐらいに、1400、1600、1700などでの好走歴がある ●最近、京都の1800を先行して好成績だったことがある
(3)枠順に関しては、明らかに6枠より内側が断然有利です。 ********************************************************************
穴馬は、上記の条件を満たした「先行馬」ということになりそうです。 うむむ、だいぶん絞れてきた感じがしますが、実はまだそうでもないかな(笑) 条件を満たす馬、登録の段階でけっこう多いんですよね~! これはまず木曜日の出走馬確定の時点である程度ふるいにかけて、さらに金曜日の出馬表確定の時点で再度予想を練り直さなくてはなりませんね。
ただ、このレースを好走するために求められる資質や能力が見えてきたのは、いいアンバイかもしれません。
最終決断はメルマガの発行時に^^ 現時点の天気予報だと、日曜日の京都はやや雨が降るらしいですし、もしそうなるならばぜひとも狙ってみたい穴馬がいるんですけどねー! 2002年のこのレースでアルアラン(13番人気)を本命にしながら、3番人気の武豊ハギノハイグレイドを買い損ねて地団太を踏んだ借りを返したいものです(笑)
当時、メルマガの読者様は80人ぐらいしかいなかったのですが、「馬連300.5倍を取りました!」というメールを何通かいただいて、嬉しい半面かなり微妙な心境だったのをよく覚えています(笑)
今年も、ヒシアトラスあたりがもし出てきて人気になるなら、ちょっと荒れ目かな、と思います。みんなで雨乞いをしましょう(笑) 雨が降ったら、大荒れです!
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