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カテゴリ:日本映画
30年間役所勤めをする市民課長の渡辺は胃ガンであることを知り絶望するが・・・・・。 30年間生きてるか死んでるか分からない退屈な仕事をしていた主人公がガンであることを知って今までの死んだ人生を振り返り、生きる意味を探そうとする映画で、正直見ててとても重くなってきますが、こういう映画もたまにはいいですね。 主人公の志村喬がとてもいいです。ちょっとオーバーな演技にも見えますが。。。。。とてもいいです! 志村喬はこの映画撮影後、胃潰瘍になったという話ですが納得です。 「このおっさん、本当にガンになるんちゃうか。」と見てて心配になってきました。それぐらい役に入れ込んで迫真の演技をしていました。 小田切みきという女優も良かったです。明るくて健康的な若い女性の役で、元気のない死に掛けた渡辺と対比するための役です。 この2人のキャスティングがとてもいいと思います。 ストーリー展開が凝っていて面白いです。でもこの映画は生きるというテーマだけではなく、お役所仕事に対する官僚批判も伝えようとしており、後半のお通夜のシーンが長く焦点がちょっとずれてたように思います。 黒澤明の官僚批判メッセージは熱く伝わってくるんですが、それだけにどんどん「生きる」メッセージが薄れていってるように思いました。 あらためて見て感じたのは黒澤明はすごいです。演出もそうですし、カメラ・ワークや音楽の使い方もとてもうまいです。 最後、志村喬が雪の中ブランコに揺られるシーンはとても感動です。 映画史に残る名場面ですね。このシーンがあるだけでこの映画はオーケーです。 彼の作品は本当に映画映画?!しています。映画見たって気になります。 特に黒澤映画のファンと言うわけではないんですが、やはりすごい監督です。尊敬します。 この「生きる」はハリウッドでリメイクされるみたいです。ニューヨークを舞台にトム・ハンクス主演で撮るそうです。 トム・ハンクスということでとりあえず泣けそうですね。彼の演技でいつも僕の涙腺はゆるみますから。。。。。 バイバイ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006/03/25 02:59:53 AM
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