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カテゴリ:日本映画
小津安二郎監督(「東京物語」)が1949年に作った映画でメチャメチャいいです。 大学教授の曽宮周吉は鎌倉で一人娘の紀子と暮らしていた。妻を早くに亡くしたため紀子が周吉の身の回りの世話をしていた。 トリュフォーの「突然炎のごとく」が女優ジャンヌ・モローに捧げた映画であるのと同様、これは女優原節子に捧げた映画です。 どの登場人物もいつもの小津映画のように感情のない表情とセリフで演技してますが彼女だけは感情豊かに演技しています。しかも不自然なぐらい毎回笑っています。 小津が原節子好きだったのがよく分かります。 他の小津映画よりもロケや移動撮影のシーンが多いように思います。 移動する電車の側面にカメラを固定して進行方向を移すシーンがあり、普通の映画だったらそれほど珍しくはないんですが小津映画だとちょっと実験的に見えます。 能のシーンが5分以上あったり、京都の寺や風景のシーンがあったりと日本文化を意識した映画に思えました。 この映画では笠智衆(「悪い奴ほどよく眠る」)と杉村春子は兄妹として登場しますが「東京物語」では杉村春子は笠智衆の娘役でした。 メチャメチャな感じはしますが2人ともどちらかと言うと老け顔なので若くも見えるし老けても見えます。どんな関係でもできますね、この2人は。(笑) 後半の父と娘の会話、泣けます。笠智衆が娘に説く幸福論。感動です。 「東京物語」同様、最後は笠智衆またまたひとりぼっち。孤独な映画です。。。。。 バイバイ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007/02/24 12:26:57 PM
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