テーマ:最悪だった映画(2)
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もう総評を見てお分かりと思いますが、ハッキリ言ってこの映画は駄作です。もちろん十点満点の評価ではなく、これはあくまでも百点満点での評価です。まあかろうじてマイナス点だけは免れましたが、このホームページ初の一桁台の点数が出てしまいました。
ストーリー的には、主人公であるアンドロイドが、親を永遠に愛するようにインプットされた状態で、ある家族のもとへ養子に出されるのですが、しょせん血の通わないロボットである主人公のことを、里親は愛し続けることができずに………、といった感じで、最初の辺りは漫画家手塚治虫原作の、鉄腕アトムにそっくりなストーリーです。 もともとの原案は、故スタンリー・キューブリック監督の最後の企画らしいのですが、あの素晴らしい監督の最後の企画をここまで駄目な映画にしてしまうスティーブン・スピルバーグ監督は、もう引退するべきでしょう。僕が思うに、彼の才能はジェラシックパークの時に枯渇したのではないでしょうか。 なんと言ってもこの映画は、とにかく暗い。登場人物の凡てが暗く、映像も暗く、そしてテンポが悪いくせに長すぎる。この映画を最後まで見るのはほとんど拷問です。 スピルバーグ監督は、この映画をお涙ちょうだいの感動巨編だと思っているらしいのですが、人に涙を流させたいのであれば、主人公もしくは世界観をもっと明るくすべきだったのではないでしょうか? なぜなら映画ではなく現実の世界でも、例えば知り合いの根暗で陰気臭い人がある日突然亡くなったとしても、だれも悲しまないでしょう。それに2、3日もすればそんなことは忘れてしまいます。でも、もしそれが明るくてムードメーカー的な人気者だったらどうでしょう。きっと誰もが悲しむでしょうし、その人のことはいつまでも心に残るはずです。つまり、暗い世界観の中で暗い感じの主人公がどうなろうと、観客はさほど心が惹かれないのです。 そんな当たり前のことが、スピルバーグ監督には分かっていないのではないでしょうか。 もし、それでもこの映画を見たいと言うのであれば、それはそれで構いません。前にも言いましたが、人は同じ物を見ても同じに感じるとは限らないからです。もしかしたら見る人によっては、名作に映るかもしれませんから。大巨匠スティーブン・スピルバーグ監督のように………。 監督 スティーブン・スピルバーグ 制作年 2001年 制作国 アメリカ 出演 ジュード・ロウ/ハーレイ・ジョエル・オスメント/フランシス・オーコナー お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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