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シネマ雑報

2004年08月27日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
ダンサー・イン・ザ・ダーク 突然ですが、今日から批評した映画の上映時間とジャンルも追加で載せる事にしました。どちらもあればDVDをレンタルする時の参考になるはずですし、今後このシネマ雑報をリニューアルする時にも使えそうなので、載せることにしたのです。
 過去に批評した映画に関しては暇をみて直していくつもりなので、少々お待ちください。
 それではさっそく映画批評をはじめたいと思います。本日の映画は、「ダンサー・イン・ザ・ダーク」です。
 それではストーリーです。
 工場で働くセルマ(ビョーク)は、病のため視力を失いつつあり、年上の心強い友人キャシー(カトリーヌ・ドヌーヴ)に見守られながらも、女手ひとつで息子を育てていました。けれどもその病は遺伝性のために、息子も手術を受けない限り同じように目が見えなくなってしまう運命だったのです。何よりも愛する息子のためにと、医療費を懸命に稼ぐセルマ。ですがどんなに辛い日々でも彼女の心の中にはいつも音楽が広がり、その中の彼女だけは笑顔で歌い、踊り続けるのでした。そんなある日、大事な手術代が盗まれてしまい………、と言った感じです。
 この映画は、歌姫ビョークがセルマの喜び、哀しみ、怒り、絶望を圧倒的な存在感と歌唱力で演じ、カンヌ国際映画祭では主演女優賞とパルムドール(最高賞)の2冠を獲得したほどの映画なのです。
 ストーリーは恐ろしいまでにセルマに対して無慈悲であり、時々挿入されているミュージカル・シーンが無ければ息か詰まってしまいそうなほど、切ない物語なのです。
 セルマの不幸のはじまりは、善人面した極悪人がもたらします。セルマは息子に手術を受けさせるために身を粉にして働き、慎ましくて質素ながらも母子二人で平穏な毎日を過ごしているのです。それを知りながらもセルマの貯めたお金を盗む友人の姿には、激しい憤りを感じるはずです。
 そしてその一件以降、いままでの出来事を含む凡ての出来事が彼女に対して不利に働いてしまうのです。
 息子の手術のために自分を犠牲にしてしまうセルマの姿や、空想の世界でしか踊ることのできない盲目のセルマの姿は、とても痛々しくて涙なしには見れないでしょう。
 本当にまるっきり救いの無い悲しいストーリーですが、母親の強い愛情を感じられる素晴らしい映画ですので、是非ともお勧めします。

監督   ラース・フォン・トリアー
制作年  2000年
制作国  デンマーク
上映時間 140分
ジャンル ドラマ/ミュージカル
出演   ビョーク/カトリーヌ・ドヌーヴ/デヴィッド・モース/ピーター・ストーメア/ジャン=マルク・バール/ヴラディカ・コスティック/カーラ・セイモア/ジョエル・グレイ/ヴィンセント・パターソン/ジェリコ・イヴァネク/シオバン・ファロン/ウド・キア/ステラン・スカルスガルド





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最終更新日  2004年08月30日 20時38分59秒
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