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ご紹介する順番がバラバラになってしまいましたが、本日は「デスペラード」や「レジェンド・オブ・メキシコ」へと続いてゆくロバート・ロドリゲス監督の第一作目の映画、「エル・マリアッチ」を批評したいと思います。
まずはストーリーです。 メキシコの国境の小さな田舎町に、ギターケースを抱えたマリアッチ(流しの歌手/カルロス・ガラルド)が仕事を探しにやってきました。一方同じ頃、刑務所を脱獄したアズール(レイノル・マーティネス)は、盗んだ金をひとり占めした昔の仲間、モーリシオ(ピーター・マルカルド)の配下を皆殺しにしていました。アズールはマリアッチと同じような黒いギター・ケースにマシンガンを入れ、同じような黒い衣装に身を包んでおり、手下を殺されたことに激怒したモーリシオは、アズールの行方を追い、町中に黒いギター・ケースを持った黒服の男を探し出すよう指令を出したのでした。そして、何も知らぬマリアッチはホテルにチェックインするのですが、フロントがモーリシオに知らせたために殺し屋たちがホテルに駆けつけ………、と言った感じです。 この映画は制作費7千ドル(日本円に換算すると約77万円)、撮影日数14日間という脅威のスピードで撮り上げたロバート・ロドリゲス監督のデビュー作で、当時まだ24歳だったロバート・ロドリゲスは、監督の他にも脚本や撮影、編集などいった作業を一人で7役もこなしてこの作品を作り上げたのです。 まあ内容的にはやはりB級映画のノリで、80分という上映時間は映画としては短いはずなのに、とても長く感じてしまいます。 その主な原因となっているのが単調な展開のストーリーで、主人公であるマリアッチは終始ただ町の中を逃げ回っているだけでしかなく、戦ったり葛藤したりすることはありません。これでは退屈せずにはいられないでしょう。 それでも所々にロバート・ロドリゲスお得意のユーモアは散りばめられており、Barには歌手ではなくエレクトーン奏者がいたり、荷台つきの黄色い車には黒い字で「FORD」と書いてあったりと、チープなギャグのセンスはやはり彼ならではのもので、これを楽しみにしている方もいらっしゃるのではないでしょうか。 まあ主演もアントニオ・バンデラスではありませんし、ヒロインもサルマ・ハエックではありませんのであまりお勧めはできませんが、「デスペラード」を見て、なぜエル・マリアッチがギターを弾けないのか気になる方は、ご覧になればきっとすっきりするでしょう。(本当にただそれだけの映画なんですけどね) 監督・原案・脚本・撮影・制作・編集・SFX ロバート・ロドリゲス 制作年 1992年 制作国 アメリカ 上映時間 80分 ジャンル アクション 出演 カルロス・ガラルド/コンスエロ・ゴメス/ジェイム・デ・ホヨス/ピーター・マルカルド/レーノル・マルティネス お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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