テーマ:ワイン大好き!(30232)
カテゴリ:シェフの雑記帳
午前零時のテイスティング行いました。まず、ガメィ種独特のイチゴや木苺の香り。ただし、普通のボージョレは完熟より行き過ぎて少し痛み始めたくらいのイチゴや木苺の香りなんですが、このワインは適度に熟したイチゴ木苺の香り。非常に純度の高い綺麗な果実味が感じられる。まるで、ピノ・ノワールのようです。 透明感がありながらも、色はしっかりと濃く紫がかったルビー色のローブ。味わいは、しっとりと優しい酸味、去年よりは酸がやや控えめな気がします。渋みはほんのりで、とにかくバランスが良い。新酒とは思えないほどで、熟成させたワインのように滑らかな口当たり。後味に微かな甘みが残り、この甘みが非常に心地よくて、ついつい二口目へと誘われる。仕事でのワインのテイスティングはある意味、欠点探しの一面があるが、このワインには物足りなさや過剰な感じ、または否定的な要素は一切感じない。つまり、文句なしに美味しいワインという事。上品で繊細。バランスが良いワインです。さかもとこーひーのCOEに匹敵するような綺麗な味わいといえば、サンク・オ・ピエの常連さんなら、ピンと来るかもしれませんね! いまでやさんが提唱する「お箸の国のワイン」、そのコンセプトが良く出ているワインだと思います。この味わいは、上品すぎてフランス人にはきっと物足らないと思いますね。日本人のそれも女性ならではの感性で作ったワインという事がよくわかります。ちょっと前にブログに書いたんですが、私が思う良いワインの条件が、、、ブドウ品種の良さが上手に表現されていることと、作り手のコンセプトが伝わってくるようなワイン、、、なんですが、まさにこの条件に当てはまりますね。 いまでやのアヅサ専務、今年も良い仕事をしてくれました。 昨日「ボージョレ・ヌーヴォーを楽しむコース」のデザートとさかもとこーひーにお願いした専用ブレンドのマリアージュを試したんですが、思わず目を閉じてしまうような美味しさでした。木苺やブルーベリーのフレーバーに非常に繊細なこーひーの綺麗な酸味と苦みのバランスが文句なくデザートとマリアージュします。これはCOEが2種類とケニヤがブレンドされた豪華なもので、今回のデザート、フランボワーズ風味のチョコレートのムース、フランボワーズ風味のフィナンシェ、ブルーベリーのフランに合わせてさかもとさんにお願いしたものです。これもいつもながら、さすがの仕事ぶりでした。 美味しいワイン、美味しいこーひー、おかげ様で私の料理も引き立ちます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Nov 18, 2011 08:46:47 AM
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