表布と白い布を重ねます。
　
　 これは、土台に表布を重ねたとき
　 白っぽい表布の色がくすんだように見えてしまうのを防ぐ目的です。
　 表布が濃い色の場合や、少々の透け感は気にしないという場合は 省きます。



　 表布と白い布を ２枚一緒に ５ミリほど折ります。

　 布が厚くて うまく折れない場合には、
　 白い布を８ミリほどの幅に切り
　 表布の折り目の間に挟むようにすると扱いやすく
　 なります。

　 接着芯（片面にのりが付いていて アイロンで接着できる布）
　 を使うとさらに楽です。


　 土台から１ミリ弱 内側にずらして表布を乗せ
　 ギリギリのところを縫います。



　 反対側も同様に 土台より少し内側に折り、ミシンをかけます。
　
　 これで首輪の本体となるヒモが出来ました。

　 ヒモの両端は ジグザグにミシンをかけるか、
　 手でまつり縫いするなどして、ほつれないよう始末しておきます。



　 そして、留め具の登場。

　 この留め具を 「バックル」 と呼ぶこともあるのですが、
　 カチッとつなぎ合わせる留め具に 「プラスチックバックル」 という名前が付いているので
　 ここでは 「アジャスター」 と呼ぶことにします。



　 アジャスターに ヒモの端を通し、
　 真ん中の棒を挟み込むようにします。



　 ヒモの端を 縫い付けます。

　 布が分厚くなり、ミシンをかけたとき ずれやすくなるので
　 先に手縫いで仮どめしておくと楽です。



　 ヒモの反対側の端から プラスチックバックルの片割れを通します。
　 （バックルは、オス・メスどちらでも構いません。）

　 ヒモを通す穴が 上下２つある場合には、
　 留め具の見える部分は少ない方がいいと思うので
　 上の穴（バックルがより多く隠れる方） に通します。

　 カーブしているタイプのバックルは、輪にしたとき
　 不自然な向きにならないよう考えて付けます。

　　＋　＋　＋　＋
　　このプラスチックバックルやアジャスターなどの留め具、
　　ほとんど黒しか見かけません。
　　市販の首輪などではカラーやスケルトンの綺麗な留め具が使われているのに
　　なかなか見つからない・・・。
　　３センチ幅用などサイズが大きくなるとカラーバリエーションも豊富になるのですが、
　　１センチ用・１．５センチ用などの小さいものは黒ばかり。
　　せめて白があればいいのに。


　 さらに ヒモの端を アジャスターの穴に下から通し、



　 もうひとつの穴にも通します。
　 これで、首輪のサイズ調整が可能。



　 続いて Ｄカン（その名の通り、アルファベットのＤ型の金具）。

　 これは 迷子札やアクセサリーなどをぶら下げるために使います。
　 アクセサリーなどの留め具は、穴が小さいので Ｄカンも細いものを選びます。
　 ここに直接リードをつなぐこともできますが、
　 ハーネスを着ることが前提なので、あまりおすすめはしません。
　 （もしリードをつなぐなら、頑丈な太いものを選ぶ。）



　 ヒモを Ｄカンに通します。

　 通常、市販の首輪では バックルのすぐ横に固定されているＤカンですが、
　 迷子札やアクセサリーを付けたとき、留め具と同じ位置では
　 一箇所に重さが全部きてしまうので、体の小さい猫にとっては負担なんじゃないかと思い
　 あえて可動式となるように固定させていません。
　 （動くのがうっとうしい場合は、裏で縫い付けるなどする。）



　 最後に、もう片方のバックルにヒモを通します。



　 先ほどと同様に 折り返したヒモの端を縫い付けます。



　 これで 首輪が完成。

　 ＋　＋　＋　＋

　 首輪に関しては 色んな考え方があり、
　 どこかに引っ掛かったとき首が絞まらないよう簡単に着脱できるものや
　 ゴムなどで伸び縮みするものもありますが、
　 我が家のように 旅行などで遠くへ連れて行くことがある場合、
　 もし万が一、迷子になったとき （あってはならないことだけど、でも 考えておかなければいけないこと）
　 目印となる首輪が簡単に外れてしまったのでは意味がないということで
　 しっかり留まるバックルを使って作っています。
　 目的と考え方によって マジックテープを使ったり、バッグ用の磁石の留め具を使ったり
　 色々な作り方が出来ると思います。

次は ハーネスの作り方。
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