カテゴリ:本
本日ご紹介する本は、J・K・ローリングさんの「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 下」です。
上の感想はこちらにありますので、興味のある方はご覧ください。 以下はネタバレを含む感想です。 反転しててご覧ください。 だいぶ前に、何巻かで重要人物が亡くなるという情報は耳にしていましたが、シリウスでした。 意外というほどではないですが、残念であることに変わりはありません。 これからのハリーとの関係をどう築いていくのかに興味があっただけに、ハリーを父親と混同させたままで亡くなってしまったのは無念です。 亡くなったときのあまりのあっけなさは、セドリックのときにも思いましたが、むしろリアルで好ましいです。展開に頭がついていかないですが、実際もそういうものかと思いますし。 ハリーにはとても辛いと思いますが、なんとか乗り越えられるといいです。 校長があれほどハリーを大事に思っていたのは意外でした。校長も人の子ということでしょうか。 殺すか殺されるかの選択は辛いでしょうね。ヴォルデモートは肉体があるわけですから、一応生きている人と変わらないわけですし。どちらの選択もしてもらいたくはないですが、作者さんが思うように書いてくれると良いと思います。作者の書きたいものを曲げさせるようなことがないといいですが。 ハリーの叔母さんのことも良かったです。いい人になるわけではないですが、姉を憎みきれてはいなかったということでしょうか。本当にどうでも良ければ死んでも構わなかったでしょうから。釘も刺されましたし、次巻からは冒頭の辛い部分は少なくなるでしょうか。家族総出でハリーを迎えに来てくれたりするのは、愛情が全くなければ出来ないことではないかと思います。 ファッジの問題が拡大するかと思いましたが、下巻ではそれほどでもなく、この巻で終了してくれて良かったです。ファッジやアンブリッジがお咎めなしなのは残念ですが。 チョウについては終了しましたが、終了してくれて良かったです。上巻での「すぐに鞍替えは微妙」という思いを消してくれたときは良かったのですが(半年で別の人に惹かれてしまう罪悪感を持っていたことや、それでも好きなハリーにちゃんとアプローチするところとか)、ホグズミードでのことで印象が悪くなっていたので。ハリーにデリカシーがあったとは思いませんが、それに悪意で返すのは駄目すぎると思います。しかも最後には別の人と付き合ってるわけで、罪悪感がどうとか言うのも嘘ではないかとさえ思います。 ハリーのお相手はもう出てこなさそうだと思います。これからハリーのお相手を、読者が納得するキャラとして登場させるのは難しそうですし。ハーマイオニーやジニーくらい関わらないと、よほどいい子でない限りは微妙な印象しか与えられないと思いますが、新キャラが出すぎても反感を買いそうですし。 ロンの出番が随分と少なかったように思います。3巻か4巻でも思いましたが、今回は特にハリーとハーマイオニーと仲間たちみたいでした。こういう構成でハリーとハーマイオニーとが想い合ったり、どらかがどちらかに片想いしたりしていないところが好きです。そうなっても別に構いはしませんが。ハーマイオニーの「私の幸せは…」のくだりは下手な愛の言葉よりもずっと良かったです。本人はいなかったですが、殺し文句ではないでしょうか。ハリーがロンとハーマイオニーのやり取りにロンの両親を思い出すところも良かったです。できれば、これからもこういう形であってもらいたいです。 次巻ではロンにもう少し出番もあると良いです。ハリーとロンの言動が比較的似ているので、ハリーとロンよりもハリーとハーマイオニーの方が話に幅を持たせられるのだと思いますが。ハーマイオニーが好きなので、それはそれで嬉しいですけれども。 子供の登場人物のほとんどが激昂型ですね。すぐに怒る印象が強いです。ハーマイオニーやロンは元からですが、ハリーやジニーも怒りっぽくなりました。もうちょっと感情をセーブできるキャラにもいてもらいたいと思うのは日本人だからでしょうか。素直で良いことだと思いますし、悪い感情は全く持ってはいないですが。 以上です。 以下にハリー・ポッターの関連商品をリンクしておきます。 詳細はクリックしてお確かめください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.09.26 21:50:46
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