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未熟な作家の気まぐれファンタジー小説blog

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2007.07.17
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一番大きな国『ファインランド』。守護者サニアとその住民は、必ずどこかに日の恵みを与え続けている。
「あぁあ~・・・・・・今日も暇よね~・・・・・・レイニアスとかいたら面白いのに。」
と、愛剣のメルレイアをこまめに磨きながら呟(つぶや)く能天気なサニアは、住民からの願望がきては、答えたり行動したりの繰り返し。それがもう何億年も続いている。
ここスカイアースの5つの守護者達やその住民は、戦の時はちゃんと使用する武具が決まっている。ファインランドは剣、クローヴルエンパイアは杖、レイニーキングダムは弓と矢、エアカントリーは槍、サンダーユニオンは銃という風に、規定の武具が決まっていて、その象徴となる武器は、守護者が所持している。サニアのメルレイアがそれである。
すると、自分のいる大広間に一人の使いが来た。どうやらクローヴルエンパイアの者だろう。2本の杖を所持している。
「サニア殿。一時この場所を貸していただけないでしょうか。少々地上人が暑がっている模様。」
「承知しましたわ。レイニアスも呼んで、少し御遊戯でも如何(いかが)かと伝えておいてくれないかしら。」
使いは少し下がり、軽く礼をすると、すぐその場を立ち去った。
数十分後、クローディスが大広間に入ってくると、共に握手を交わした。
「使いから聞いたように、半日ほどここにクローヴルエンパイアの領地と者が入ってくる。そこを御許しあれ。」
と、クローディスは大きな窓から地上を見渡し、少しずつ影ができている事を確認し、椅子に腰掛けた。
「相変わらずクローディスは固いわね~。もうちょっと柔らかくしたらどう?まぁ、それだから使いの人もああなのかもしれないけれど。」
「いやはや、これは遺伝というやつだ。私の父や祖父もこのような性格だったらしい。まだ私は未熟な方だ。サニアの気持ちも分からんことはないが、どうやらこの態度をとる事が癖になってしまったらしい。」
と、苦笑しながら会話していると、レイニアスが大広間の扉を開けた。
「おやまぁ、御揃いで。自分はちょいと忙しかったんだが、まぁすぐ終わるかと思って、軽~い気分では来たものの・・・・・・まぁ、話すことが無ければ、今回は引かせてもらおうかと思うが、どうかな?」
サニアが少し眉を動かしたことに関して、レイニアスは少し殺気を感じた。
「・・・・・・っと思ったけど、計画上ではここ上空でのやるべきことは済んでたみたい。ちょっとだけお邪魔するか。」
サニアがクローゼットの上から、縦横3mの巨大な双六を出し、せっせと準備していた。
「んじゃぁ、ちょっとの間時間つぶしでも!もう暇で暇で・・・・・・」
と、サニアは大広間から出て、4、5人程人を集めてくると、強制的に遊戯に参加させた。というより、このゲームは陣地の取り合いシュミレーションのようなものなので、将来継承者がいるならば、結構ためになるゲームのため、住人の間でも結構評判の良いゲームなのだ。
このように、守護者と住人はとても仲が良く、たまに一緒に遊んだりすることが多い。しかし、ファインランドの人達が白熱するほど、温度は上昇し、地上人は苦しむ。それと同様に、クローヴルエンパイアの住人が白熱した事柄をやると、雲量が増え続ける。レイニーキングダム、エアカントリー、サンダーユニオンの住人も同様だ。そのため、こうやっていろんなところの守護者や住人を集めることにより、白熱するゲームでもバランスが保て、とても面白いものとなる。そのため、サニアがクローヴルエンパイアの進入の許可や、レイニアスを呼んだのは、このためである。
しかしその日、レイニーキングダムの住人が有利かつ激しく白熱したため、サニア達はひどくがっかり。レイニーキングダムの住人とクローヴルエンパイアの住人達が激しく陣取り合戦をしたため、一時地上人達は、原因不明の突然な台風の出現で、酷(ひど)く苦しんだ。
その状況を窓から見たクローディスは大慌て。
「おい、お前達。そろそろけりを付けたまえ。地上が大変なことになっている。」
その言葉は、レイニアスに耳には入っていない。まだクローヴルエンパイアの人達と、激しく陣取りをしている。
「だーっ!もう!やめよやめっ!このゲームの陣地は滅んじゃってもいいけど、地上は滅んじゃダメなのよ!」
その瞬間、原因不明の台風は、何の予知も無く温帯低気圧に変化した。
「いや・・・・・・まず種を蒔いたのはサニアだろ・・・・・・」
レイニアスが少し呟(つぶや)くのを、サニアは聞き逃さなかった。おかげでサニアは顔が日の様に真っ赤。低気圧すら消え去ってしまった。
「おいおいサニア。約束が違うじゃないか。まだ1時間ほどだ。少し落ち着いたらどうだね。」
冷たく冷やした氷水を一気飲みすると、椅子にどたっと座り込んだ。
「あーもー。ってか、このゲームレイニアスに勝った事があるの数える位しかないんですけど。どういう戦法を練っているのやら。」
レイニアスが一人で大きなボードを片付けている最中(さなか)、サニアはぶつぶつと独り言を、聞くに堪えない言葉遣いで、態(わざ)とレイニアスに聞こえるように、呟き始めた。
「醜(みにく)い光景だよな~こういうの。自分はこれ片付けたら帰るぞ~。」
と、言い終わった時点で、もうクローゼットの上に置いていた。
「それじゃあクローディス、自分はお先に帰るからな~。」
レイニアスは使いを連れて、遥(はる)か東へと姿を眩(くら)ました。
クローディスは軽く咳払いすると、サニアの方から退屈だとか、暇だとか、なんでレイニアスはああなのかだとかいう愚痴が聞こえてきた。
「ねぇ、クローディスはレイニアスの事何も思わないわけ?」
という疑問に対して、クローディスはきっぱりと答えた。
「私とレイニアスは同じ雲類同士で仲がいい訳だが・・・・・・」
「はぁ~・・・・・・もういいわ。貴方に聞いた私が馬鹿でしたわ。」
すっかりサニアは機嫌を損(そこ)ねてしまった。
「少し外の空気を吸ってきてはどうだ?それに、住人の人達と世間話でも持ち込むのもいいと思うが。」
そうクローディスが言っている間に、彼女は大広間を飛び出していた。
「やれやれ・・・・・・私は影が薄いのだろうか・・・・・・。」
クローディスも少し気分が曖昧(あいまい)だったので、大広間を出て軽く洗顔をしていた。





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Last updated  2007.07.17 15:22:03
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