041912 ランダム
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クライムアンドペナルティ

クライムアンドペナルティ

夢の心地

・・・夢を見ていたみたいだ・・・。
正確には覚えてないみたいだけど・・・。
昔の・・・夢・・・?かな?
目を開ける。目の前が真っ白なほど眩しくてチカチカする。
気付くと、私の・・・部屋・・・?
―どうやら眠ってたみたいだ・・・。



「あ、もう起きたんだ。」
後ろから、呑気な声が聞こえる。聞き覚えのある声だ。
振り向くと、私のベットに腰を掛けて本を片手に笑顔を浮かべているのは、青い髪をした私と同じくらいの男の子。
つい、言葉が反射的に、

「ずっとそこにいたのか?」
我ながら不機嫌そうな声色だが、別に不機嫌という訳じゃない。
むしろ―・・・。


「ずっとって訳じゃないよ。2時間とちょっとかな・・・?」
ふと、時計に目をやる。
「・・・ずっとじゃない。」
「そうかな?カガリの寝顔みてたらあっという間の時間だったけど。」
「・・・・・・・。」
「・・・照れた?」
「・・・別に。」



短く答えて、毛布に顔をうずめる私。
顔が熱かったのは・・・よく、わからなかった・・・。

・・・あ、毛布・・・。
そういえば・・・私、毛布も何を掛けずに寝てたんだっけ・・・。

アスランが掛けてくれたのかな・・・?
全く・・・世話好きなのやらモノ好きなのやら・・・。
・・・っと、そうじゃなくて・・・お礼お礼・・・。

「・・・あ――」

ありがとう。
そう言おうとした前に彼の口から、こう言われた。

「あ、口の端によだれが・・・。」
「・・・・・・・・。」









私は笑みを浮かべた。とりあえず。
そしてついでに、腰に付けていた銃を、抜く。






官邸内に響き渡るけたたましい銃声。

「キラさん!大変です!!」秘書らしき人から通告してきた。
「どうしたの?」
「いえ・・・あの・・・カガリさんがご乱心で・・・!アスランさん目掛けて発砲してます!」
「なんだって!?・・・またか・・・。」頭を抱えるキラ。
「・・・!し、信じられません!アスランさん。銃撃を全てかわしています!人間技じゃないですよ!!?」
「マト○ック●かよ!?」
「ああぁ!?カガリさん;今度はロケットランチャーを!?」
「どっから持ち出したんだ~!とりあえず、全員退避~!」






彼らにとって日常茶飯事な、何とも平和な光景である。








END



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