夢の心地・・・夢を見ていたみたいだ・・・。正確には覚えてないみたいだけど・・・。 昔の・・・夢・・・?かな? 目を開ける。目の前が真っ白なほど眩しくてチカチカする。 気付くと、私の・・・部屋・・・? ―どうやら眠ってたみたいだ・・・。 「あ、もう起きたんだ。」 後ろから、呑気な声が聞こえる。聞き覚えのある声だ。 振り向くと、私のベットに腰を掛けて本を片手に笑顔を浮かべているのは、青い髪をした私と同じくらいの男の子。 つい、言葉が反射的に、 「ずっとそこにいたのか?」 我ながら不機嫌そうな声色だが、別に不機嫌という訳じゃない。 むしろ―・・・。 「ずっとって訳じゃないよ。2時間とちょっとかな・・・?」 ふと、時計に目をやる。 「・・・ずっとじゃない。」 「そうかな?カガリの寝顔みてたらあっという間の時間だったけど。」 「・・・・・・・。」 「・・・照れた?」 「・・・別に。」 短く答えて、毛布に顔をうずめる私。 顔が熱かったのは・・・よく、わからなかった・・・。 ・・・あ、毛布・・・。 そういえば・・・私、毛布も何を掛けずに寝てたんだっけ・・・。 アスランが掛けてくれたのかな・・・? 全く・・・世話好きなのやらモノ好きなのやら・・・。 ・・・っと、そうじゃなくて・・・お礼お礼・・・。 「・・・あ――」 ありがとう。 そう言おうとした前に彼の口から、こう言われた。 「あ、口の端によだれが・・・。」 「・・・・・・・・。」 私は笑みを浮かべた。とりあえず。 そしてついでに、腰に付けていた銃を、抜く。 官邸内に響き渡るけたたましい銃声。 「キラさん!大変です!!」秘書らしき人から通告してきた。 「どうしたの?」 「いえ・・・あの・・・カガリさんがご乱心で・・・!アスランさん目掛けて発砲してます!」 「なんだって!?・・・またか・・・。」頭を抱えるキラ。 「・・・!し、信じられません!アスランさん。銃撃を全てかわしています!人間技じゃないですよ!!?」 「マト○ック●かよ!?」 「ああぁ!?カガリさん;今度はロケットランチャーを!?」 「どっから持ち出したんだ~!とりあえず、全員退避~!」 彼らにとって日常茶飯事な、何とも平和な光景である。 END ジャンル別一覧
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