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cms@ebisu

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2008.03.18
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2月に雪の降る中、新国立劇場のオペラパレスで観た作品です。

R.シュトラウス作曲の『サロメ』。
原作はオスカー・ワイルドの戯曲です。
写真にあるように、手にした人の頭をただただ見つめている絵は、戯曲「サロメ」に掲載されたオーブリー・ビアズリーの挿絵です。
このオペラ『サロメ』は、まさにそれがクライマックスの非情なストーリーでした。

紀元三十年頃のエルサレム、ヘロデ王の宮殿が舞台。
母親の再婚相手であるヘロデ王に気に入られているサロメが、庭の古井戸に囚われている預言者ヨハナーンに関心を持ちます。
彼を連れ出させ、そこでサロメは自分にキスすることを迫りますが、ヨハナーンはそれを拒むだけでなく蔑みの言葉を投げかけました。
その態度に腹を立てたサロメは、「絶対にその唇に口づけしてみせる」と異常なでの執着心を抱きました。
そしてヘロデ王の前で<七つのベールの踊り>を披露したサロメは、王からなんでも願いをかなえてやるという褒美を言い渡され、彼女はすかさずヨハナーンの首を要求するのでした。
躊躇しながらも王はその願いを聞き入れ、そしてついにサロメにヨハナーンの首が差し出されたその時・・・彼女は嬉しそうにその唇にキスしました。
その姿を見た王は危機感を持ち、サロメを処刑することに決めたのです。
(音楽のタイトル等の表記は公演チラシより)

毅然とした態度で臨むヨハナーン(ジョン・ヴェーグナー)、そして一心不乱に妖艶に歌い踊るサロメ(ナターリア・ウシャコワ)の<七つのベールの踊り>。
中央に設えられたヨハナーンが幽閉されている大きな古井戸、テントの揺れるカーテンの向こうにある王の寝室とのコントラストが、ヨハナーンとサロメ、この二人の人物を象徴しているようでした。

全1幕。休憩なしで一気に上演されるので、威厳に満ちたヘロデ王がサロメに脅威を感じるまでのスピーディーな展開が、この作品の醍醐味だと思います。

一言では言い尽くせない感情がうごめいているのを感じましたが、それは作者オスカー・ワイルドと挿絵のビアズリーとの後世に伝え聞く因果関係にも言えそうです。

さて、オスカー・ワイルドにちなんで言うと、ワイルドと、ビアズリーの姉のメイベル・ビアズリーも登場する『ワイルド・ビューティー』(3/12-23)というミュージカル作品が、銀座の博品館劇場で上演されています。

作曲・R.シュトラウス、
指揮・トーマス・レスナー、演出・アウグスト・エファーディング、美術・衣裳・ヨルク・ツィンマーマン、再演演出・三浦安浩、舞台監督・大澤裕

(新国立劇場 オペラパレスにて)

※公演詳細は新国立劇場のサイトで。





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最終更新日  2008.03.19 12:29:56
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