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cms@ebisu

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2008.06.27
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カテゴリ:演劇、観劇
シリーズ同時代(新進作家と異世代の演出家のコラボレーションシリーズ)第2弾の作品です。

夜の公園。
葬式帰りの中年のサラリーマンの「男」が公園に足を踏み入れた時、そこに居たのは彼の妻のような「女」と息子のような「少年」。
そこから彼らの関係が始まりました
ぐるりと遊具のまわりに縄を置いて、その内側を「家」としたその光景は、誰が見ても「ごっこ」遊びです。
娘のような「少女」の存在も加わり、さらに彼らの作る状況がもどかしく、その罠のような会話に観ている私自身が抵抗しているのを感じていました。

しかし、突然、揺さぶられるような衝撃に襲われました。
この芝居は、不条理と呼ぶにはあまりに現実的で、身近なものに感じられます。
もしかすると、最近はどの家庭にも存在する「家族のテーマ」であるかもしれません。
登場人物たちは、漠然とですが、自分たちに「ある何か」が足りないことに気付いています。
そして、その「ある何か」を見つけようとしている空気がその場所を支配しているように感じてきました。
こんな感じか?これがそうなのか?
そんな努力をする彼らの姿は、健気に見えました。

舞台では一晩にも満たない時間の中で、揺り籠から墓場まで、人生における家族のかかわりの「要点」をかい摘まんで見せられたような、そんな衝撃を受けました。
芝居の上演時間にしても、たった1時間20分。
現代の日本の「あるテーマ」を模索したような作品に、心を大きく揺さぶられた想いです。
タイトルにこの芝居の意図が集約されているような、心憎い作品です。

どこにでも居そうな「男」を國村隼がリアルに描き、どこにも居そうにない透明感のある「女」を南果歩が見せることで、観客はその問題とだけ向き合えたような気がします。

作は、五反田団公演全ての作・演出を担当する前田司郎(プログラムの紹介より)。

作・前田司郎、演出・白井晃、美術・松井るみ、照明・齋藤茂男、衣裳・宮本まさ江

※公演の詳細は、新国立劇場のサイトで。

(新国立劇場 小劇場にて)

※この作品を含む、シリーズ作品の台本をロビーで販売しています。

 写真は、プログラム表紙。ここにも作品のヒントが。





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最終更新日  2008.07.14 23:50:27
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