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cms@ebisu

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2008.10.02
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カテゴリ:演劇、観劇
東京乾電池公演。
作・演出・加藤一浩
まさか、昨年のあの作品『恐怖・ハト男』('07.10月上演)と対になっているとは。
劇場で渡された公演案内に記されていたのは、
「去年のスズナリでは男のみのキャストでしたが、今回は女です」

スズナリのがらんとした舞台の上には座卓が一つ。
そこに登場する女性が座布団を持って現われます。1人、2人、3人。
アチラコチラ居心地を確かめるかのように場所を変える彼女たちを見て、座布団一枚で人は自分の居場所ができるんだ、と感慨深く思いました。
無言の彼女たち。
すると3人のうち2人は動きをどちらともなく模倣し始めますが、あとの1人は動じません。
冒頭から、コミュニケーションとはなんぞやと設問を投げかけられているような、そんな心持ちになりました。

ぐっと観客の意識を掴んだこの作品には、本当にシンプルながら禅問答のような問いが込められているのを感じました。
考え過ぎでしょうか?
気が付くと、舞台を観て笑っています。

これは女性の作家にはない感性だと思いました。
あまりにも当たり前すぎて私たちには気が付かない「女性らしさ」がこんなにも滑稽だったとは!
そして悩むことはない、人間関係の糸口が見えたような、そんな肩のチカラが抜けるような女性たちの関係に感動してしまいました。

最初の3人から、総勢10人の女性が、芝居の絶妙なタイミングで入れ代わり立ち代わり登場する、今度はその構成力に唸ってしまいました。

座卓と座布団から始まる女性たちの世界を、時にはファンタジーも添えて(!)明るく笑い飛ばされたような、そんなカラッとした作品です。
それにしても、作家のあの観察力にも脱帽です・・・。

※公演詳細は東京乾電池の公式サイトで。

(スズナリにて)

☆「せりふの時代 2008年 11月号」に、加藤一浩の戯曲『黙読』が掲載されています。
 





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最終更新日  2008.10.03 08:59:33
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