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ゴーグルブログ:coaching of wheelchair basketball

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2009.12.28
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舞洲のコーチクリニックの報告。

今回は、JAPAN男子の選考合宿にお邪魔して、岩佐ヘッドの目指すバスケを理解する(ことはすぐには出来ないよね)こと、さらにはコーチングのスキルをあげることを目的として、JWBFが開催したもの。岩佐代表ヘッドコーチや田中・石川Aコーチや審判部との(真面目なノーアルコールの)交流なんかも。

ゴーグル達、地方のコーチと強化部のスタッフが参加しました。総勢13名程度。

まずは岩佐ヘッドの考え方。

岩佐さんがAOZの予選で感じたことは、高さがない。走りきって展開の早いバスケをしないと勝てない。実際そのようなコンセプトで選考し、オージーには勝てるんじゃないかというところまでのゲームの手ごたえがあったとのこと。

ただ、最終的に負け、分析。

1.パッシングゲームができない。受けての体の向きの問題もある

2.点数の取り合いをする。ディフェンスで守って50点台では勝てない。ディフェンスを激しくして、オフェンスの回数を増やす

3.24秒使うのではなく、アーリーオフェンスを身につける。つまり、FBから2次、3次速攻することをチームの約束事とした。

質疑応答では、ジュニア代表の水本コーチから、こういう選手をつくってほしいというのは?という質問に、岩佐コーチは「各チームでやっているスタイルの差はある。JAPANの真似をしてほしいとは思わない。自分達の現在のバスケを知ること。最低限はチェアスキルはやってほしい。マックスでも最低30分は毎回スキルをやってからトレーニングに入る。チェアスキルをいっぱいやってほしい。」水本さんが話を引き継ぎ、ターンの話になり、ゼロターン、スピンなどといわれるその場でのターンは「A軸」と今は命名しているそうな。それじゃ、ピボットつまり、片輪を固定してターンする方法は「B軸」となるそうです。なぜ、この命名なのか??直線的なターンとカーブを描くのがAやBのアルファベットで象徴されるのかな?とゴーグルは思っているのです。この場面ではこのターンを使うでしょという風に教え、決めて反復練習させることの重要性をこれは、水本さんがアドバイスしてくれました。つまり、オフェンスで言えば、スクリーナーのバナナカットはB軸、ユーザーのスクリーンを利用してのターンはフェイクしてからA軸でターン。スクリーンに来てもらうためにディフェンスを引き寄せる手段としてB軸で回るという手もある等々。切断は足で踏ん張るのでどうしても大きなターンになると。膝よりまえにヘッドを出さないことがコツ(これは大島経由で前川さんから聞いた話)。ついでに直線をストロークでおおきく漕ぐには体を戻すときに踏ん張ると車椅子が伸びる。プッシュするときに踏んでしまうとブレーキをかけることになる。これは3点以上では気をつけること。踏むことでブレーキかけるだけでなく、大輪が浮いて、空回りしてしまうことなんかもある。確かにそう。改めて気づきました。

パスの話では、「パスが悪くても早く前に入れる。1秒でも早く前に進める。パラレルで平行に運ぶのではなく、斜めに位置取り・・・。クリスクロスでもローポインターが遅れても追い越していくぐらいの気持ちで。昔はあわせろといわれた(水本談)かもしれないが。」「動きながらのパスは出しやすいかもしれないが、精度がおちる。シュートにつながるラストパスをしっかりさせる。ラストパスを気にしている」とのことでした。

バックピックの話も盛り上がりました。岩佐さんはバックピックはあまり好きでないとのこと。バックピックをやって、結局24秒近く、攻めにかかってしまう。それよりもアーリーで攻めて、シュートを打つというパターンを決めておく。ここで打つという場面を決める。下に詰めて上のスペースをあけて、そこに5人目の、これは、ディフェンスリバをとったビッグマンがなることが多いのだけどその5人目がシュート打つなど。そして、落ちたらディフェンスを頑張るという約束事を決めておくと良い。クロスの話でもバックコートでクロスして球を運ぶのはありだけど。フロントに入ってまでクロスするのがいる。それはかえってスペースを狭くしてしまっている。まあ、はっきり嫌いだ!とせんげんしてました。バックピックやクロスより、とにかく前へ前へ早く縦に繋ぐバスケ。

色々な意見や批判があることは知っているがという前置きでのお話でした。どうですか?ゴーグルは岩佐さんの強い信念に感心しました。とにかく、自分のバスケをやる!やりきろうという意志が伝わってきました。

個人的には、その後の選手達の練習をみていても、どこかでクロスしないとディフェンスも同じようなスピードを持っていれば、クロスやバックピックをかけずにパラレルに走ってもアウトナンバーは出来にくいなあという印象です。ただ、選手達もまだまだその戦術理解が進んでいない、選考段階の練習であるということは差し引くべきですが・・。

考えはランニングバスケそのものですよね。岩佐コーチの考え方は。ただ、車椅子には幅があるのでスペースが限定される、お互いに引っかかりやすい。そして、サイドステップは踏めないので横方向動きやパスキャッチが健常とは違った感覚になる。さらには選手の体幹バランスに永続的な根本的には埋められない麻痺という違いがあるのでリードパスやキャッチングのときの車椅子の操作や手を伸ばすリーチングに差が出てくる・・等々の健常バスケとの独特の違いを、どう有利に使うのか??確かに、バックピックにこだわりすぎて、シュートセレクションが1,2回しかないということは最近のゲームで良く観ることがあります。だけど相手のビッグマンをローポインターが一瞬でも遅らせることは有利に鳴ると思うのですが・・。

「自分の信じたことしか教えることはできない。」これは東京オリンピックの健常バスケのコーチ(だったかな?)、故吉井四郎さんがその著書に書いていた言葉。

色々な考え方を学び、引き出しを増やし、そして自分のチームメンバーやチーム力に合わせてアレンジし、これだという戦術戦略を、なにより選手とディスカッションし選手の意見を取り入れ、お互いに共有できれば、それを信じて進め、進め!!ということなのでしょう。

ちょっと長くなりました。明日はパート2。実際の練習メニューの紹介です。

byゴーグル

 

 

 






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最終更新日  2009.12.29 02:13:19
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