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2006.05.12
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カテゴリ:救急救命



先日の日記にも書きましたが、わたくし5月3日に「多摩こどもまつり」というイベントの救護を担当していました。

その日は、すり傷程度のけがの人だけで平和な1日でしたスマイル

事件はその次の日に起こったのです!

なっ、なっ、なんと!イベント会場内で人が倒れてしまったのです。

しかも、サンリオピューロランド前!
これは、大変だ。

まずは、その時のことが新聞(朝日新聞多摩版2006/05/10)に載せられたので抜粋をどうぞ。


心肺停止、力合わせ救命 国士舘大生ら 006年05月10日

大型連休中に多摩市内で開かれたイベントで心肺停止状態になった男性(70)を、救護措置のPRのために居合わせた国士舘大の学生と教員らが、消防署員らと連係して救命した。「日頃の勉強や訓練が生きた」と話す同大の6人に、9日、東京消防庁から感謝状が贈られた。
 救命活動をしたのは、同大体育学部スポーツ医科学科の村上元一助教授、同大教務部の島崎栄二助教授、同大大学院生の中尾亜美さん、同大研究生の毛呂花子さん、同大4年の金子祐人さんと3年の樺沢亮さんの6人。
 学生たちは、心臓に電気ショックを加える自動体外式除細動器(AED)などを使った蘇生方法などを研究するサークル「JPTECK研究会」のメンバーだ。
 関係者によると、男性が倒れたのは4日午後1時半すぎ。多摩市の多摩センター地区で開かれた「こどもまつり」の会場内だった。サンリオピューロランドの看護師や多摩消防署員が駆けつけたが、心肺停止状態だった。
 会場では、同研究会がAEDを使い救護措置のPRをしていた。騒然とした現場で、すぐ応援に入った。研究会には救急救命士の資格を持つメンバーも多く、日頃から訓練を重ねていた。
 男性が倒れてから約7分後、中尾さんと毛呂さんが、持参したAEDを作動させた。人工呼吸も続けるうち、男性の呼吸が戻り、救急隊に引き継ぐことができた。男性は翌日、意識を回復したという。「会場で直前に教えていたことが実践できた」と毛呂さん。中尾さんも「現場にいた人たちの、命を救いたいという気持ちがつながったと思う」と話す。
 6人に感謝状を渡した多摩消防署の野原英司署長は「AEDの効果を実感し、本当に感謝している」と話した。
 研究サークルを指導する同大の田中秀治教授は、ふだんの授業でも、救急救命の実習などに力を入れている。「大規模イベントでは、AEDが必要だ。今後も、起きること
はある。AEDをもっと普及させたい」と語る。

kokushikan 救命

以上です。

どうですか、みなさん?

彼らたちの行動はすばらしいですよね。この記事を読んだり、周りの人から話をきくと、感動しましたよ。

この彼らの勇敢な行動を、記事を見た方たちは讃えると思います。

この人が社会復帰するにまで至ったのには、

1.倒れたのを発見するのが早かったこと。

これは、かなり重要です。発見から5分経過すると救命率は50%、10分経過するとほぼ救命率は0%です。

2.救命の連鎖が一時も絶たれなかったこと。

このことが、この倒れた方の救命に大きく関与したのだと思います。

早期の119番通報、早期の心肺蘇生、早期の除細動、早期の高度救命処置

3.現場近くににAEDがあったこと。

現在国内では多くのところに設置されてきています。


2番のつながりが、今後の日本で心肺停止の人を救う一つのモデルだと考えられます。

まず、

現場に居合わせた人が救急車を要請する(この場合は看護師であったが誰でも同じ)。同時にAEDを手配し、人を集め、医師がいれば呼んできてもらう。

心臓が動いていなければ心臓マッサージ

AEDが到着次第、除細動(電気ショック)をかける。これが早ければ早いほどよい。

救急車が到着し、救命士による処置(点滴、強心剤の投与、のどの奥に管を入れて呼吸の改善を図る処置など)が行われる

病院に到着。さらに高度な救命処置の実施

そして、多くの人が障害を残さずに社会復帰。

つまり、大切な人を守るって訳ですよ。

現在、家族の人が心肺停止になっても、その多くが救急車を呼ぶのが遅れたり、救急車が来るまでに心臓マッサージなどが行われていないというのが現状です。

せめて、身近な人、特に大事な人に対しては社会の基本である、救うという行為である、蘇生法を行って欲しいですね。

実は、心肺停止になった多くの人には助かるというチャンスがあるのです。そのチャンスをぜひ多くの人が掴みとれるように、手を差し伸ばしてあげて欲しいですね。

まずは、身近な人、特に大切な人からでも。家族、恋人をまずは守ってみませんか?


現在、あなたはどうですか??

大切な人を救えますか?

今後、心肺蘇生法等の救急処置についてもアップしていきますので、興味のある方はご覧ください。


ちなみに、只今当直中。

今日は2人の心肺停止患者が運ばれてきた。

人工呼吸、心臓マッサージ、強心剤の投与をするも、残念ながら助からず・・・・

2人とも、居合わせた人による心臓マッサージ等はされていなかった。

つまり、愛する家族からの優しい手を差し伸べるという行為までいたっていなかったということだ。

やはり、少しでもあるチャンスを、家族の人が最後まで、その望みをつなげていって欲しい。

そう、願う今日このごろ。









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Last updated  2006.09.12 12:37:14
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