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わがままコッカーとの日々

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2005年07月10日
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カテゴリ:その他
母の帽子

今日横浜から帰ってきました。
自分の記録のために書くブログなので、暗い話になります。
どうぞ、今日のは、飛ばしてください。


母が亡くなりました。文字どおりの急逝でした。
もとより、大動脈瘤の持病があり、
破裂したら病院までもたないと言われていました。
でも、何年ももつうちに、そんなことは失念していました。

詳しく分からない電話に、一縷の望みを掛けていましたが、
横浜の義兄から電話が入り、「○○病院で、亡くなったから・・・」
もう、信じる外ありません。

何がなんだが分からないし、実感がわかないまま新幹線に乗り、
新横浜に着きました。父と姪が待っていました。
仕事の関係で、やっと、連絡がついたという姉を待ち、近くの葬祭場へ。

遺体安置所で、冷たくなった母に会いました。
眠ったような安らかな顔なのに、ほおを触ると冷たくて、
信じざるを得ませんでした。

悲しめたのはそこまでで、そこからは、打ち合せのために、数時間。
更に、姉の家で手順と確認。ホテルに戻っても、寝るのが精一杯。
長い一日でした。

派手好みだった母に白い着物は似合わないと、
手を通しても無かった明るめの着物を着せてもらいました。
上から布団を掛けるので、ほとんど見えないのですが、
納棺のとき、若い頃、着物をよく着ていた母を思い出し、
これでよかったと思いました。

姉の強い希望で、花の祭壇にもなりました。
予定より大きい部屋だったのは失敗でしたが、花も多く頂き、
花に囲まれて通夜も葬儀もできました。

母は、気分が悪いと、水を飲みに行こうとして、よろけたので、
父が支えたら、ああっと、言って崩れ落ち、
もう呼び掛けても意識はなかったようです。

死ぬ瞬間まで、死を意識せず、
父の腕の中で実質的な死を迎えられたのは、
幸せだったのではないかと思います。
山あり谷ありの83年間の生涯でしたが、
母は、満足していることと思っています。


時々祭壇の前に座って、ぼーっとしていました。
母に何か話し掛けるわけでもなく・・・。
私は、予想以上に冷静に過ごしています。
父のこれからの一人暮らしが心配ですが、
父も何とかやっていけるように思います。

父に携帯の使い方を教えました。
今までより、覚えようとする気があり、
一人暮らしを受け入れようとしているのが、
安心なような哀れなような、複雑な気持ちです。

その後は、ただただ、あわただしく過ぎていきました。
様々な届けを、木・金に、遺品の整理を土日にと、
忙しく動いていきました。

帽子とスカーフとベストの好きな母でした。
一つ帽子を持って帰りました。
母が好んで使っていたバッグも当分使うことにしました。


10日の夕方名古屋駅に着くと、車でりょうパパに連れてきてもらって
りょうがついてきていました。
今は、いつのものように、私たちの寝室で寝ています。

昨日まで、1階の両親の部屋で寝ていたようです。
とんでもないいたずらもしたようです。
りょうも、やっと元の生活に戻ったのかも知れません。

十分とは言えませんが、やるだけのことをしてきたので、
明日から、元の生活に戻れそうです。





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最終更新日  2005年07月11日 01時11分45秒
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