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4、笑顔「なぁ、笑ってみて。」 「なんで?」 「いいから、笑ってみて。」 「ん。」 「君ってさ、ただ笑っていれば本当に可愛いよ。」 「なに?その喧嘩、全力で買うわよ。」 「って友達が言ってたよ。えくぼが可愛いって。」 「あぁ、そう。」 「…誉めたんだけど、なんで怒るんだい?」 「えくぼは脂肪の窪みに過ぎないのよ。」 「あぁ、そうだったのかい。初めて知ったよ。」 「貴方の友達は私の皮下脂肪を可愛いと言ったに過ぎないわ。」 「普通の子なら素直に喜ぶところだと思うよ。」 「普通の定義を教えて。」 「…今日は随分ご機嫌斜めだね。」 「貴方の友達が悪いわ。」 「何だい、友達は本当に誉めて言ったんだよ。君に好意を持ってるみたいだったよ。」 「どういうこと?」 「僕と君との関係について、執拗に聞かれたしね。」 「貴方は何て答えたの?」 「居候。」 「ルームシェアよ。」 「僕は別に募集してなかったんだけど…」 「何か言った?」 「…大学で見かける君と、家で見る君って全然違うよね。」 「あら、私にだってその辺の女子大生みたいな会話くらいできるわ。」 「うん、その使い分けは天才的だよ。」 「そう?周りに合わせてればいいだけだわ。」 「君って変人だよね。」 「そうかしら。その場その場でキャラを変えるなんて、多かれ少なかれ誰もがやっているでしょう?」 「まぁね。君の場合は極端だよ。だって、大学で君に想いを寄せている人は、案外いるみたいだよ。」 「こういうやり取り、私、嫌いだわ。」 「素直じゃないね。」 「素直に嫌いなだけよ。痩せたよね?そんなことないよぉー★みたいな会話、反吐が出るわ。」 「君は嫌いそうだよね。」 「嫌いなの。」 「………」 「………」 「今日は鶏肉の香草焼きと、アボガドとえびのサラダを作ろうと思うんだ。」 「ぎょ!嬉しいっ。」 「随分ありえない驚き方をありがとう。」 「どういたしまして。じゃあ、アボガド買いに行きましょ。」 「うん。…僕は君のその笑顔、すごく好きだよ。」 「何か言った?」 「いいや。行こうか。」 <END> WEB拍手が使えないので、 お気軽に私書箱より、メッセージをくださいませ。 TOPで返信しますよう。 私書箱へメールするけ?→するだするだ! えくぼって可愛いから好きだ。 (2006年5月7日) |