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2012.09.19
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カテゴリ:和訳

ボックスアート
ワイルド・ファン・ウェストボックスアート.jpg

カード
ワイルド・ファン・ウェストカード類.jpg

 デザイナー名は3人挙がってるが、ルールブックの表紙には1人しか載ってないので、たぶんメインデザイナーはAndrei Novac。日本でも数人のマニアが購入したと思われる「Warriors & Traders」の作者。パブリッシャーも同じNSKN Legendary Games。来年には「Exodus: Proxima Centauri」という、見た目「エクリプス」っぽいゲームも予定されており、幅広いテーマ、幅広い難易度で矢継ぎ早にゲームを出すつもりらしい。今回紹介する「ワイルド・ファン・ウェスト」は、西部開拓時代を舞台にした軽量級ゲームだ。

 プレイヤーは出資者となって、みんなで西部に新しい町を建設しましょうというゲーム。といっても協力ゲームではない。各プレイヤーは秘密裏に、町に建設すべき建物が6種類書かれた目的カードを持っている。そのうち4種類を他プレイヤーより早く建設することができたら勝利。もちろん、目的カードに書かれている建物はかぶっているものもあるし、そうでないものもある。

 ゲームの大部分は競りゲーだ。プレイヤーは自分の人物カード(特殊能力あり)、目的カード、5ドルを持ってプレイを開始する。競りはラウンドごとに2回、「専門家カード」と「建物カード」に対して行われ、それぞれ異なる競り方式が採用されている。

 専門家カードはラウンドごとに3~5枚(プレイ人数による)が1枚ずつ競りにかけられる。各専門家カードには、それを得るための競りの方式(「公開入札」か「非公開入札」)が示されている。

 「公開入札」とは、おそらく競りと言われて一番最初に脳裏に浮かぶ、あの入札方式。スタートプレイヤーから順に値付けして競り上げていき、最高値をつけたプレイヤーが落札する。支払うのは落札者のみ。このゲームではいわゆるソフトパスが採用されており、一度パスしても次に手番が回ってきたときにまた入札することができるので、「1人を除いて全員が連続してパスしたとき」に競りが終わる。ソフトパスがうまく機能してるゲームをあまり見たことがないが、このゲームではどうだろうか。ちょっと不安w

 「非公開入札」はいわゆる握り競り。全プレイヤーが「こんなもんだろう」と思うだけのお金を握って、いっせいに公開。0ドルもあり。支払い方法はゲームによって異なるが、このゲームでは「落札したかどうかにかかわらず、入札に使われたお金は全部銀行行き」だ。確実に落札したければ少し高めに握るべきだが、当然お金はカツカツなので少しでも安くしたいに決まっている。しかしそれで競り落とせなければまるまる無駄金になる……こっちの方式には安心の悩ましさがあるなw 最高値プレイヤーが複数いる場合、それらのプレイヤーだけで続けて公開入札を行って落札者を決める。金はいくらあっても足りないだろうw

 競り落とした専門家カードは手札になり、いつでも1ドルを支払えば手元に出すことができて、その時点からいろんな特殊能力を発揮する。基本的にはさまざまな条件に応じて収入を増やすのだが、多くのカードは「特定の専門家カードのプレイを禁止」する能力を持ってるし、なぜか“左隣の”プレイヤーの収入も増やす。この2つの能力が他プレイヤーに強く干渉するので、どのカードを出すかは相当考えることになるだろう。

ワイルド・ファン・ウェスト専門家カード.jpg

 専門家カードの1枚、「銀行家」。競り方式は「非公開入札」。「鉄道駅」が建設済みだと、ラウンド終了時の収入+1ドル。「銀行」建設への入札時にはストックから交付金が得られる。入札額が実質2倍になるので、ほぼ間違いなく「銀行」を建設できるだろう。「銀行家」を出したとき、場に出てる「カウボーイ」はそのプレイヤーの手札に戻り、「銀行家」が場に出ているあいだは「カウボーイ」を出すことはできない。ラウンド終了時、自分と左隣のプレイヤーの収入+3ドル。

 規定枚数の専門家カードの競りが終わったら、建物カードの競りを行う。山札から3枚めくられ、スタートプレイヤーから順にいずれかのカード上にお金を置くか、パス(やはりソフトパス)する。1人を除いて全員が連続してパスしたら入札終了。この時点で、「一番たくさんのお金が乗ってる建物カード」1枚だけが町エリアに置かれ、建設されたことになる。使われたお金はすべてストック行き。当然、1人で突っ張るより誰かと協力して1枚の建物カードに入札した方が建設しやすいが、それはお互いに勝利に近づくということ。目的カードの建物の重なり方次第だが、どこかで孤独な入札を強いられるんじゃないだろうか。そのときに備えて資金繰りをよくし、お金を貯めておきたい。建物カードの枚数は少なめで、頻繁にシャッフルが入ると思われるので、必須建物が流れてしまっても即座に勝ちがなくなるわけではない。なお、一番たくさんのお金が乗ってるカードが複数ある場合、どれも建設されないというマゾ仕様なのでご注意をw

 こうして競り(とラウンド終了時の収入獲得)を繰り返し、自分の目的カードに書かれている建物カード6枚のうち、4枚が町エリアに置かれていたら勝利を宣言する。同時の場合は所持金でタイブレイク。それも同じなら引き分け。


 何しろ競りしかしない、ほぼ純粋な競りゲーだ。建物カードは競りによる建設結果を示すものに過ぎず、特殊効果は何もない。専門家カードの能力は収入と入札額にしか影響しないし(他のカードのプレイ禁止も、突き詰めれば相手の収入や入札額を減らすためのものだ)、最初に配られる人物カードには強力な特殊能力があるが、だいたい1ゲーム中に1回しか使えないので、それほどゲーム性を変えることはないだろう。
 心配なのはソフトパスによるゲームの長期化と、「左隣のプレイヤーの収入を増やす」効果がどれほどゲームを面白くしているかが未知数なところか。この2点を除けば、競りシステムが持つ面白さは周知の通りだし、他プレイヤーの動きから目的カードを推測する楽しみもありそうだ。西部開拓時代というテーマは、日本ではあまり好まれないかもしれないが、逆にそのテーマがいいという競りゲー好きなら充分ありじゃないかな。

BGGの和訳ルール






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Last updated  2012.10.02 09:43:53
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