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2013.05.09
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カテゴリ:和訳

ボックスアート
カンタベリーボックスアート.jpg

ゲームボード
カンタベリーゲームボード.jpg
 この上に建物タイル置いていくので、最初は何にもなくて極めて地味w

 デザイナーはアメリカのAndrew Parksで、「クォーリアーズ!」拡張を複数人で作ったりしてる。単独でデザインしたゲームでは「キャメロット伝説」「イデオロギー」「コアワールド」などが国内で取り扱われたようだ(プレイレポート見たことないけど)。Quixotic Gamesという会社を設立し、今作を発売するためにキックスターターで資金を募集している。

 時代は6世紀末。舞台はイギリスの都市カンタベリー。と言っても、ローマ人が建設した町をサクソン人がぶっ壊したので、ゲーム開始時はほぼまっさらな廃墟w プレイヤーはサクソン人貴族となって、国王の命に従ってこの町を再建するために奮闘する。当然、町の再建に最も貢献したプレイヤーの勝ち。

 ルールは非常に簡単で、手番中にできることは「資金の調達」か「完全な建設」か「課税と建設」の3つしかない。

 資金を集めることにした場合、町の繁栄具合に応じたお金をストックから得ることができる。ゲームボード外周に得点トラックがあるのだが、ここではプレイヤーの繁栄点だけでなく、町の繁栄具合もマーカーで記録される。このアクションを実行したとき、このマーカーの位置に応じて、その内側に示されている額のお金を得ることができる。このお金は町を繁栄させるために調達したものなので、次の手番には必ず「完全な建設」アクションを実行しなければならない。

カンタベリー公庫バー.jpg

 こんな感じで、町の繁栄具合が39点のときに資金を集めると、内側の公庫バーに示されてる8金が手に入る。当然町が繁栄してからの方が入手額は増えるが、そのためにはまずお金を使って建物を建設し、町を繁栄させなきゃならない。

 「完全な建設」では、お金払って建物タイルをボード上に2枚まで(大きい建物は1枚だけ)置く。最初の手番では、初期資金の6金を使って必ずこのアクションを実行しなければならない。ボードは5×5の区画に分かれており、各区画には建物スペースが6マスある。既存の建物がある区画か、それに隣接する区画にしか建設できないので、まずは最初から「古いローマの井戸」がある中央区画か、それに隣接する区画に建設して、そこから外側へと広がっていくことになる。建物を建設したプレイヤーはそれに応じた繁栄点を得るが、同時に町も繁栄して、資金調達時に得られる金額が増えていく。

 建物を建設すると、それに応じたサービスがもたらされる。サービスには水、食料、宗教、防衛、商業、文化の6種類があるが、プレイヤーはこれを順番に提供しなければならない。水を提供する「井戸」や食料を提供する「畑」もない区画に、いきなり宗教を提供する「教会」を建設することはできないのだ。まあ当たり前だなw

カンタベリー区画の例.jpg
 区画の例。中央区画なので、最初から「古いローマの井戸」(左上隅)があり、水が提供されてる。そのあと順番に黄が「庭」、赤が「礼拝堂」、緑が「駐屯地」を建設して、それに応じたサービスを提供し、自分のマーカーを置いている。

 建物には大中小の3つの大きさがある。小だと建設した区画にしかサービスを提供しないが、中なら縦横に隣接する4区画にも提供し、大だとボード上の任意の5区画にも提供することができる。提供したサービスごとに自分の色のマーカーを置き、それが得点計算時に重要になるので、当然でかい建物を建設するほど有利だが、もちろんコストは跳ね上がる。なお、大中の建物を建設するとき、既存の建物の位置を変えてスペースを作ることもできるし、条件を満たせば既存の建物を解体することもできる。

カンタベリー建物タイル.jpg
 建物タイル一覧(クリックで拡大)。左上のコストを支払うと建設でき、右上のアイコンに対応したサービスを提供できる。建設時にプレイヤーは左下、町は右下に示されている繁栄点を得る(大きな建物は町のどの区画に建設したかによって町に与えられる繁栄点が変わる)。

 通常は「資金の調達」と「完全な建設」で2手番かかるのだが、これを1手番でやってしまうのが「課税と建設」。手数は節約できるが、お金は「資金の調達」の半分しか得られないし、建物は大きさにかかわらず1枚しか置けない。他プレイヤーとのせめぎ合いが濃厚になってくる後半に実行すべきアクションだろう。

 都市の繁栄点が100、200、300点を超えたとき、得点計算が発生する。区画ごとにサービスマーカーの数を数え、1位と2位は繁栄点を得る。得られる繁栄点はその区画の建物マスがどれだけ埋まってるかによって決まるので、自分がトップを取れそうな区画にはどんどん建物を建設していくべきだろう。また、他プレイヤーがそうしてる区画に割り込んで乗っ取ったり、わずかなマーカーで2位になるのを狙ったりする必要もありそうだ。

 都市の繁栄点が300点を超えたら繁栄の絶頂を極めたことになり、最終ラウンドをプレイしてゲーム終了。もう一度区画ごとの得点計算を行ったあと、都市全体に各種サービスをどれだけ提供したかに応じて(これはゲーム中ずっと、国王ボーナスチャート上で記録される)1位と2位が繁栄点を得て、最多得点プレイヤーの勝ち。


 うーん。ちょっと地味かな? なにせ建設にはお金が必要で、建設した建物から収入や特殊能力が得られるわけでもないので、序盤は2回に1回、中盤~終盤も数手番に1回は「資金の調達」を行うことになり、すると次の手番は「完全な建設」に決まっているので、アクション選択に悩みどころはなさそうだ。ほぼ陣取りに特化したゲームっぽい。区画の得点計算が計4回、国王ボーナスの計算が1回あり、どちらにもサービスの提供と優勢の確保が必要だ。だからどの種類の建物をどこに建設するか、そして大中の建物をどこに建てて、どの区画に追加でサービスを提供するかが肝のゲームなんだろう。なにせこのゲーム、一度置かれたサービスマーカーが取り除かれることはないので、確定した優勢が覆ることはないのだ。できるだけ多くの優勢を確保するには1手のミスも許されないだろう。

 派手な特殊能力が飛び交うゲームではないから、そういうのが好きな私のようなゲーマーには向かないかもしれない。逆に黙々と、しかし互いに刃物を突きつけ合うような雰囲気でやるゲームが好きな人には向いてるんじゃないかな。また、↓の写真のように、カンタベリーの町がどんどん発展していく様は見ているだけで楽しいに違いない。

カンタベリープレイ風景.jpg
 3人プレイゲームの終盤。町が発展してる様子が十二分に感じられる。

 目標額の設定がやや高いため、残念ながらキックスターター不成立になる可能性もありそうだ。琴線に触れた人はバックして支援してみてはどうだろう。

BGGの和訳ページ

キックスターターのページ
(日本時間で2013年6月2日13時まで)






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Last updated  2013.05.20 09:30:52
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