岡部幸雄騎手の引退記者会見を見ています。
この人は間違いなく日本の競馬を良い方向へ大きく変えた人です。

見ている私は涙が止まらない状態になっています。

進行が長岡一也さん。
マスコミ各社の記者もそうそうたる重鎮が顔を揃え、皆さん胸が一杯なようで
質問中に声を詰まらせたり、聞いているうちに混乱を来たしたり･･･
答える岡部さんの方が淡々とされています。

最後まで自然体の岡部さん。
柔軟な発想を持ち、引退会見の今日までアンちゃん（新人騎手）や競馬サークルの今後を気にかけた発言をして、本当に競馬を愛しているのだと伝わってくる言葉の数々。

一旦自由な時間を取り、家族サービス等々の”今まで出来なかったこと”をやられるそうです。
ＪＲＡの理事長はじめ色々とお誘いがあるそうで、休養後は若手の育成にあたられるのかなという印象を受けました。

･･･とここまで真面目にしんみりとしている会見場で、最後の最後に、
『これで僕も馬券が買える立場になるので、また違った見方が出来るようになるかも知れませんね』
としんみりした場を湧かせて去っていくあたり、やはり只者ではありません。


物心ついたときには、もう騎手だった岡部さん。(私は物心つく前から競馬場へ連れて行かれていた)
開催がある限り、乗っていて当たり前だった岡部さん。

思えば、レースや、記事や、コラムでたくさんのことを教えて頂きました。
ありがとうございました。
十分に休養をとって、いつか競馬サークルへ戻ってきて下さい。