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楽天イーグルスコンディショニングチームの日記 [全46件]
こんばんは、2軍コンディショニングコーチの小山です。 6フリークさん、コヤマ25さん、お祝いの言葉ありがとうございます。今月の19日で無事26歳を迎えることが出来ました。巷では松○世代と呼ばれている年齢です。まだまだ若輩者ではありますが、今後とも宜しくお願い致します。 今回は、中学野球児さんからいただきました Q.『僕は県内の中学校で野球をしています。そして将来の夢はみなさんのように、プロ野球のコンディショニングトレーナーになる事です。そこでお聞きしたいのですが、どうゆう高校やどうゆう事・どうゆう資格、そしてどうすればその資格を取れるのですか?教えて下さい。』という質問に対してお答えしたいと思います。 まず始めに、我が楽天イーグルスコンディショニングチームについて説明をしたいと思います。 コンディショニングチームと一括りにしていますが、実際はMT、PT/RC、SCと3つの部門に分かれて活動しております。 各部門の業務内容を大まかに説明すると ■MT(メディカルトレーナー)は傷害の処置、治療 ■PT/RC(フィジカルセラピスト/リハビリテーションコーディネーター)は怪我をした選手のリハビリやリコンディショニング ■SC(ストレングス&コンディショニング)は傷害予防や競技力向上のための身体の強化となります。 資格に関してですが「必ずこの資格が必要!」と決まったものは特にありませんが、業務内容を考えると MTは柔道整復師、鍼灸師といった医療資格が必ず必要になってくるでしょう(医療資格を持っていないのに医療行為をすると犯罪になってしまいます)。これは専門の学校を卒業し、国家試験に合格することで取得できます。 PT/RCは、リハビリテーションやリコンディショニングを担当するということから、楽天では理学療法士とATC(アスレティックトレーナー)という資格を有したお二人がそれぞれの役職に就いています。 理学療法士は日本の国家資格なので、柔道整復師や鍼灸師と同様、専門の学校を卒業後、国家試験を受験し、見事合格すれば取得することができます。 しかしながらATCは、アメリカにあるNATAというトレーナー団体によって認められる資格であるため、アメリカに留学しなければなりませんし、資格試験も当然英語での受験となります。 そしてSCですが、最近はCSCS(ストレングス&コンディショニングスペシャリスト)という資格が最も一般的なものでしょう。CSCSもアメリカにあるNSCAという団体によって認められる資格なのですが、こちらは何年か前から日本語での受験が可能となり、ATCに比べ条件は簡易であることは明らかです(留学しなくても大丈夫)。 といったものが一般的な資格として考えられます。 プロ野球の・・・となると、各球団でシステムや役割分担が異なるため、一概に言うことは出来ませんが、参考にしていただければと思います。 中学野球児さんは、自身が思い描いている「プロ野球のコンディショニングトレーナー」像が、この3部門のどこに当てはまるのかを考えてみてください。そして、その目標にむかう上で今現在自分自身がどの位置にいるのかを確認することで、今何をするべきなのかが見えてくると思います。 ※※※ちなみに、どういう高校に進学すればいいのかときかれると何とも答えようがありません。 捉え方によってはどこでもいいようにも思えますが、両親や先生によく相談してください(それぐらいのことしか言えません、すいません)。※※※ ![]() 写真は、私の携帯が壊れているためかなりボヤけていますが、19、20日に行われたコーチ研修会の休憩時間に研修内容の復習をしている関場さん(33歳独身)の後姿。 ![]() 次の写真は、これまたボヤけていますが、大学生・社会人ドラフト会議の様子を、ウエイトトレーニングのインターバル中に見ている(左から)塩川、西谷、銀次、永池コーチ。
こんばんは、コンディショニングコーチの小山です。 宮崎から帰ってきて、秋季キャンプも始まりバタバタしていたため、久々の更新となってしまいました。申し訳ありません。 今回は、2つのご質問に対してお答えしたいと思います。 まず、楽天ファンさんからいただきました Q.『初動負荷についてどのように思われますか』という質問ですが、 個人的にはとても素晴らしいトレーニングだと思いますし、実際に初動負荷トレーニングでパフォーマンスを向上させている選手も目の当たりにしています。 楽天イーグルスにも、初動負荷トレーニングを実践している選手がおりますが、実際私自身もその選手と共に都内某所にて初動負荷トレーニングを行いました。 専門的な話は割愛しますが、反射や運動連鎖を用い、身体の効率的な使い方を学習するエクササイズだと考えております。 しかしながら、特殊なマシンを用いなければならない種目も多々あるため、コンディショニングをトータルで考えた時に、またチーム全体として考えた時に実用的にならないのが現状です。 我々の役割には、選手に対して基本的なトレーニング・コンディショニングの知識を教育するということも含まれておりますが、これらの特殊トレーニングはあくまで枝葉の部分であると認識しておりますし、またそのように伝えております。 確かに急性の外傷後にアイシングをせず初動負荷トレーニングを行ったことにより早期復帰出来た選手もいたかもしれませんが、幹という部分で考えるとアイシングは励行させるべきだと思います。 ちゃんとした答えになったかどうかわかりませんが、良いトレーニングだとは思いますよ。 次にJackさんからいただきましたリハビリテーションに関する質問ですが、フローチャート式にお答えします。 まず、Jackさんは毎日継続して肩のエクササイズと全身のストレッチを行っていますか? YESであれば、やはりもう一度病院に行って、肩のどの部分がどのように悪いのか、何をすれば(より具体的に)改善出来そうなのかを診察及び評価してもらった方が良いと思います。 その際、それはグラウンドでも出来うる内容のエクササイズなのか、やはり通院しなければ出来ないものなのか(例えば超音波治療器を使うであるとか、通院の必要頻度はどのくらいであるとか)をきいて、その旨を監督に伝えた方が良いでしょう。 NOであれば、まずグラウンドでも出来る肩および肩甲骨のエクササイズを毎日行って下さい。また全身のストレッチングも必ず練習の前後に行って下さい。 それを1ヶ月程続けても痛みの改善が見られなかったら、YESの場合と同様に診察及び評価してもらった方が良いでしょう。 実際にJackさんの肩の状態を見ていないので何とも言えませんが、「キャッチボールでたまに肩が痛くなる」状態では確かにグラウンドレベルで出来ることはまだまだありそうな感じもします。 ただ、Jackさんのコメントを読ませていただくと、その監督さんは何を言ってもきいてくれない石頭タイプのようにも想像出来ますね(私も選手からよく石頭と言われますが)。 「ルーズショルダーについて知らない」と書いてありましたが、それが本当だとしたら保健体育の教師として、また野球部の監督としては失格ですね。 指導者として、基本的な機能解剖の理解と、基本的なトレーニング・ストレッチの指導をするというのは当然の義務ですよ。 このようなケースは、こうだからこう!とはなかなか言い切れませんが、あくまで参考にしていただければと思います。
こんばんは、2軍コンディショニングコーチの小山です。 今回は、楽天ダックスさんからいただきました Q.『筋トレは毎日したほうがいいのですか?それとも二日して一日休む方がいいのですか?あと、筋肉痛になったときは痛みを我慢してトレーニングしたほうがいいのですか?』 という質問に対してお答えしたいと思います。 まずは身体のある特徴についてご説明します。 激しいトレーニングを行うと、体の中に貯蔵されているエネルギーは消耗し、疲労物質が蓄積することによって、生体機能は一時的に低下します。 しかし、そのトレーニングが適切な負荷の範囲であれば、トレーニング後の十分な栄養・休養によって生体機能は徐々に回復していきます。 この時、トレーニング開始時のレベルに到達したあとも回復が続き、以前よりも生体機能が高いレベルまで引き上げられる現象が起こります。 この現象を超回復とよび、適応機能の一種として考えられています(これは、以前お話したルーの法則のことですね)。 筋肉の場合、通常の超回復に要する時間は48~72時間とされていますが、これもトレーニング強度やトレーニング様式、また筋肉の部位によって変動します。 強度が高いほど超回復までの時間がかかり、低いほど短くなります。 また、大きな筋肉(腿の前や胸の筋肉)ごど超回復までの時間がかかり、小さな筋肉(前腕の筋肉や、腹筋・脹脛のような持久的な筋肉)ほど短くなります。 この現象を元に考えると、軽めの筋力トレーニングであれば毎日行っても問題ないでしょう(効果は小さくなる可能性はありますが)。 そして激しいトレーニングを行うのであれば、1日ないし2日は休んだ方がよいのではないでしょうか。 しか~ししかし、ゴルフで飛距離を出したい楽天ダックスさんのために、裏技として毎日激しい筋トレが出来る方法をお教えしましょう。 それは、「スプリット・ルーティン」といって、部位ごとにトレーニング日を分ける方法です。 様々な分け方がありますが、基本的には「上半身」「下半身」で分けます。 超回復を起こさせること以外にも「スプリット・ルーティン」のメリットがあります。 たとえば、ベンチプレス(上半身の代表的な胸の筋肉を鍛えるトレーニング)とスクワットを同じ日にやろうとすると、トレーニングのボリュームがかなり大きくなり、心理的なストレスも増えてしまいます。 その結果、どちらかにエネルギーが偏ってしまい、どちらかの効果が半減してしまう可能性もあります。 「下半身」を一生懸命やり過ぎて、「上半身」をやる前に疲れてしまうこともあるでしょうから(当然、その逆も考えられます)、そういった意味からも、種目を分割するのは良いのではないでしょうか。 ということで、こんなのは如何でしょうか(小山案) 月曜は「上半身」 火曜は「下半身」 水曜は気分転換も兼ねて「有酸素運動」 木曜はまた「上半身」 金曜はこれまた「下半身」 土曜は上半身も下半身を休めて「腹背筋」を重視 日曜は完全休養 また、『筋肉痛になったときは痛みを我慢してトレーニングしたほうがいいのですか?』というもう1つの疑問を解決するために、筋肉痛とは何なのか?ということをご説明いたします。 筋肉痛には 1)肉離れのような筋肉や筋膜の挫傷や断裂、また打撲による痛み 2)運動後数時間から1~2日後に痛みが生じて、1週間程度で自然に消滅する遅発性筋肉痛(以下DOMS) 3)肩こりのような筋肉のこりや張りによる疲労性の筋肉痛 の3タイプに分けられます。 一般的に言われている予防法・対処法からトレーニングをして良いのか駄目なのかを判断してみましょう、、、! 1)は応急処置のRICE(安静・冷却・圧迫・挙上)を行うことが先決でしょう。 ということは、1)の場合はトレーニングは一時中止となりそうですね。 3)は、積極的な運動により、血液の流れを良くし、疲労物質の除去を行うことが望ましいでしょう。 3)の場合は、軽い負荷で回数を多く行うトレーニングや、有酸素運動&ストレッチを積極的に行う必要があります。 そして2)についてはいろいろな研究がなされていますが、まだはっきりとしたことはわかってないようです。 現在分かっている法則を以下に列挙してみると・・・ ◎疲労物質の乳酸とは関係がない(筋肉痛が発現するころには乳酸は代謝されている) ◎筋やその周囲の結合組織の炎症反応や損傷が原因ではないかといわれているが、数々の研究によると矛盾点も多い ◎運動前後のストレッチ、マッサージ、アイシングは予防効果がない ◎幼児はDOMSを起こさない ◎齢をとると、DOMSが遅れて出ると言われているが、年齢とDOMSは関係がない ◎伸張性筋活動(専門的な用語なので、流してください)がDOMSを引き起こす ◎予め1回でも2回でもいいので伸張性運動を行っておくと、その後伸張性運動を行ったとしても筋損傷の程度も低いし、回復も早い ◎ウォーミングアップでは、これから使う筋肉に弱い負荷で刺激を与えていくことが重要である ◎DOMSを顕著に軽減させるような特効薬的な薬品も食品も、いまだに見つかっていない ◎前日に筋温を上げておくと、DOMSが軽減する可能性がある ◎DOMSのある状態でトレーニングを行っても、さらにひどくなることはないし、回復が遅れるというわけでもない 云々・・・・・・・・ 今日もダラダラとした説明になってしまいましたが、結局最後の文章が答えになるわけですね。 2)の場合は、トレーニングはしてもいいけど、トレーニングの原則をしっかり守ってやり過ぎに注意しましょう!!!ということです。 DOMSはトレーニング慣れによって改善されるものなので、今後継続してトレーニングしていくことで痛みの発生を抑えることが出来ます。 楽天ダックスさんには、今現在感じている筋肉痛が1)2)3)のどれに当てはまるのかをまず検討していただいて、トレーニング、または対処を行ってほしいと思います。 ![]() 写真は、アブドミナルマシーンで腹筋を鍛える関場さん(33歳独身)。 【参考文献】野坂和則: 筋肉痛と筋損傷に関する最新情報と予防&対処法. コーチングクリニック, 17(5): 10-13, 2003.
こんばんは、2軍コンディショニングコーチの小山です。 今日は、ある人物を紹介したいと思います。 ![]() スクワットをしている彼の名前は秋田佳紀。 今年から通訳を担当しているナイスガイで、また日本語を喋っても英語にきこえるくらい巻舌が得意な25歳独身です。 秋田くんは、神奈川県の名門・桐蔭学園高校を卒業後、university of Iowa(アイオワ大学)に進学しました。 大学では「ストレングス&コンディショニング」、いわゆるトレーニング学を専攻(在学中は大学のウエイトルームで研修を積み)、その後シンシナティ・レッズ傘下のサラソタレッズでストレングスコーチ(いわゆるトレーニングコーチ)を務めたそうです。 そして今年、得意の巻舌を武器に、楽天イーグルスの通訳に就任しました。 彼は通訳ではありますが、これまでの経歴をみてもわかるように専門分野は私と同じであるため、よく二人でトレーニングについて語り合うことがあります。 「《はじまりはいつも雨》誰かが歌っていたような気がしますが、これが自分の座右の銘です。」だそうです。よくわかりませんね。 忘れ物が多くて、一見25歳には見えない彼ですが、今シーズン外国人選手(特にグリンですかね)の活躍を支えた一人であります。 皆様、今後とも応援の程宜しくお願い致します。 ![]() 巷では、波田陽区に似ていると専らの評判です(評判か???)。
こんばんは、昨日今日とファームは練習がありませんでしたが、ずっと犬鷲寮にいた2軍コンディショニングコーチの小山です。 25日の試合を持ちまして今シーズンのファーム公式戦は全て終了しました。 結局96試合戦い、結果は45勝44敗7分でしたが、他球団の日程が残っているため、順位はまだ確定していません。 そしてそして、、まだ1軍の試合が残っているため早いような気もしますが、1年間応援してくださった皆様にこの場を借りて御礼申し上げます。有難う御座いました。 今回は、楽天ダックスさんからいただきました Q.『私は高校まで野球をしていて今ゴルフをやっていますが飛距離が上がるトレーニング方法を教えてください。野球と同じような筋肉を使うと思いましたので』 という質問に対してお答えしたいと思います。 しか~~~し、私自身ゴルフ経験は全くと言っていいほどありません。 ゴルフの競技動作から使う筋肉を予測することは出来ますし、自分自身野球をやっていたため、スイング系スポーツの独特の感覚も何となくわかるようなわからないような・・・・・。 ということで・・・・・、今回のblogを作成するにあたり私の大学院時代の先輩で、現在プロゴルファー片山晋呉さんのトレーナーをされている伊澤さんにご助言頂きましたので、そのアドバイスを参考にして返答したいと思います。 答えから申し上げますと、ゴルフで飛距離を生み出すために鍛える部位は、身体のコア(主に腹筋や背筋)となります。 それも、ただ単に腹筋運動や背筋運動を行うのではなく、重要なのはそのバランスであるため、アドレスやスイングを見てどの筋肉をどのように鍛えるか判断するそうです(伊澤さん談)。 そのトレーニングは、機能解剖をきちんと理解しているコーチの肥えた眼と、最高のパフォーマンスを追い求め何万回、何十万回ものスイングをしてきた選手の感覚があってこそ生み出されるものです。 楽天ダックスさんのゴルフの腕前が、あくまでプロゴルファーレベルではないと見做してお答えします(プロゴルファー級の腕前だったらすいません)。 まずはしっかりとしたフォームを固めることが最優先であって、そのためには繰り返しの反復練習が必要ではないかと思われます。 人間は、2000~3000回(人によってはもっと多く)の繰り返しにより動作を習熟すると言われていますが、同じ動作を3000回も行うということは、ある特定の部位に過度なストレスが蓄積することは必至です。 トレーニングは、この過度なストレスによりバランス不良が生じないように行う必要があります。 まず練習の際には逆スイングを行い、片方に過度なストレスがかかることを防ぎます。加えて、一般的に行われている腰痛防止の腹背筋運動も行います。 <ちなみに、逆でのスイングはバランスの調整の他にも、通常のスイングの前にウォーミングアップで行うことで通常のスイングのスピードを向上させることがわかっています。(これを専門的に経時誘導といいます)> また、ゴルフのスイングというのは身体の回旋運動が主になっていますが、回旋運動は股関節と胸椎が中心になって生じます。 よって股関節周囲の筋肉(主にお尻まわりと内転筋)と肩甲骨周囲の筋肉を鍛える必要があります。 と同時に、十分な可動域を確保・獲得するために練習前後のストレッチは必ず行いましょう。障害の防止という意味でも重要です。 <この場合、腰部と股関節・肩甲骨周囲が中心となります> 長文・駄文になってしまいましたが、何となくおわかりいただけたでしょうか? また、伊澤さん、お忙しいところ誠に有難う御座いました。 ![]() 写真はバランストレーニングをしている銀次!!!
こんにちは、2軍コンディショニングコーチの小山です。 今回は、ひろしょうの父さんからいただきましたご質問 Q.『よく小さい(小学生位)うちに筋トレすると背が伸びないとか言いますが、ホントなんでしょうか?少しはやっておいた方が良いのでしょうか』 に対してお答えしたいと思います。 思春期、いわゆる成長期は、骨端軟骨(骨の端と端)が急激に成長し、骨が伸びていく時期です。 しかしながら、骨端軟骨はとても柔らかいため過度な衝撃を受けると潰れたりズレたりして傷害を起こしやすい特徴も持っています。 したがって、思春期に骨に対して大きな負荷をかけるのは避けた方が良いと思われます。 小学生の頃というのは、個人差(男女差も含め)もあるため一概には言いがたいのですが思春期(第二次性徴)に入る前の少年少女期(10~12歳くらいまで)という時期にあたります。 この時期も骨端軟骨は柔らかいため、過度なトレーニングが軟骨に悪い影響を及ぼし、その後の成長を妨げる原因にもなり兼ねません。 過度なトレーニングによって引き起こされる障害の代表的なものとして、オスグッド・シュラッター病が挙げられます。 大腿四頭筋(ふともも前面の筋肉)は膝蓋骨(膝のお皿)の上を通り、脛骨粗面(下腿の少し突出した部位)に付着していますが、ジャンプや急激なストップ動作を繰り返すことでこの筋肉が収縮し、脛骨粗面が強く引っ張られます。 発育期には、この脛骨粗面の軟骨に衝撃が繰り返されることで炎症を起こすことがあります。 発症した場合は、スポーツ活動を一時中止したり、ストレッチやアイシングで対応しますが、ひどい時は手術を要することもあるのです。 子どもの部活動やスポーツ活動に携わっている人(親も含め)は、子どもの身体の変化を注意深く観察しておく必要があります。 特に身長が盛んに伸びている時期(思春期スパート)は、無理なトレーニングをさせないように配慮するべきでしょう。 とはいえ、まったく負荷をかけていけないわけではありません。 「過度な負荷、量」をこなすことが問題なのであって、「適度な負荷、量」であれば、逆に骨や筋肉を強くしたり、動作の巧緻性の獲得、また方法次第では柔軟性も向上します。 小学生であれば、自分の体重を利用した負荷でトレーニングすると良いでしょう。 回数は、個人差こそありますが、30回くらいで辛くなるような負荷を選択すると良いでしょう。 腕立て伏せを例に挙げると、普通の腕立て伏せが10回しか出来ない子であれば膝を付けた状態にしたり、ベンチや椅子に手を置いて斜めにさせたりして、30回出来るような形に調節する必要があります。 反対に、30回なんて楽勝だよ!という子がいれば、固定されたベンチや椅子の上に足を置いて、頭が下げるような形にして設定回数である30回に合わせると良いでしょう。 ただしこの場合、30回という回数に固執し過ぎて知らず知らずのうちに負荷のかけ方がエスカレートしていることがあるため(ジャンプ系の腕立てなど)、余裕がある子は回数を50回くらいに増やしてみるのも良いでしょう(回数の上げ過ぎにも注意して下さい)。 トレーニングの頻度に関しては、週2~3回程度でよいと思います。 過保護にならぬよう、オーバーワークにならぬよう、抽象的ですがバランスが大切ということです。 ![]() 写真は、専用のサングラスをかけてビジョントレーニングをしている大廣(24歳独身)。
こんばんは、最近中学の野球部の後輩である『ザ・たっち』をはじめてテレビで観て感動している2軍コンディショニングコーチの小山です。 青山がよく「ちょっと、ちょっとちょっと」と物真似していたのですが、実物を見たことがありませんでした。 その話は置いておいて、今回は質問に対する回答ではありませんが、今後トレーニングの話を進めていく上で皆さんに知っておいていただきたいことがいくつかあるので、それらをちょっとずつ小出しにしながら紹介して行きたいと考えております。 第1回は、保健体育の教科書にも記載されているぐらい基本的なことだけれども、以外に知られていない(というか保健体育の教科書って、実際あまり見なかったですよね)人間の身体のある法則についてです。 人間の身体には、何がしかのストレスを受けるとそのストレスに耐久できるように適応する能力があります。 しかしながら、この能力には限度があって、適度なストレスであれば耐久力は適度に向上しますが、過度なストレスを受けると耐えられなくなり、逆に耐久力は低下してしまいます。 また、使わな過ぎても低下します。 これらの適応現象を「ルーの法則」といいます。 我々は、この基本原則を踏まえた上で、且つ目的に合わせてトレーニング内容を決定していきます。 パワーを向上させるのか、筋力をつけたいのか、筋肉のボリュームをアップさせたいのか、動作を改善したいのか・・・などなど。 ただ闇雲にトレーニングをこなせばよいのではなく、目的に合った内容を目的に合った頻度、強度、回数、休息時間で、そしてオーバーワークにならないよう注意して行うことが大切です。 一般的にこの法則はトレーニングの説明の際に用いられますが、私は教育にも当てはまるのではないかと考えています。 「限界を少しだけ超えた指導・教育!」 シンクロナイズドスイミング・日本ナショナルチームの前監督・井村雅代先生がよく口にしていた言葉です。まさにその通り。 非常に難しいことですが、指導者・教育者はこの「少しだけ超えた」という部分を見極める力が必要になるんですね。 ![]() ![]() 写真は、夜間室内練習場にて一人で黙々と打ち続ける枡田慎太郎(19歳独身)。 |一覧| |
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