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《櫻井ジャーナル》

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2012.01.15
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 1月11日に殺害されたイランの化学者、モスタファ・アーマディ・ロシャンの葬儀に多くの市民が参加している映像が流れている。イランでは反米感情がたかまっているようだ。

 イラン政府は14日、殺人の背後にワシントンが存在していることを示す証拠があると主張したという。イラン側の矛先はアメリカだけでなく、イギリスとイスラエルにも向けられている。ただ、その証拠は具体的に示されていない。

 この殺人事件への関与をアメリカもイスラエルも否定、真相は明らかでないが、イスラエルの情報機関、モサドが実行したと疑う人は多い。工作に協力した可能性が高いのは、反政府グループの「ムジャヒディン・ハルク」か「ジュンダラー(アラーの兵士)」だろう。

 ジュンダラーを操っているのはCIAでなく、CIAを装ったモサドだと伝えたのはフォーリン・ポリシー誌。アメリカ側から情報は流されたようだ。

 イスラエル政府はこのレポートを否定しているが、イランを巡る情勢が緊迫化している中、戦争を回避したいアメリカ政府がイスラエルと距離を置き始めたと考えることもできそうだ。CIAとモサドとの間にすきま風が吹き始めているとするならば、その対立は政界にも波及する可能性がある。

 現在、アメリカのバラク・オバマ大統領やレオン・パネッタ国防長官はイスラエルにブレーキをかけようとしているようで、今週中にはマーティン・デンプシー統合参謀本部議長がイスラエルを訪問して同国の軍幹部と話し合うと伝えられている。アメリカ軍とイスラエル軍の合同軍事演習「オースティア・チャレンジ12」もアメリカ側の都合で延期されたと伝えられている。もっとも、戦争に備えて部隊は配置しているようだが。

 勿論、アメリカとイランとの軍事的な緊張はシリアの内乱とも結びついている。そのシリアへ軍事介入するべきだとカタールのハマド・ビン・ハリーファ・アル・サーニー首長はアメリカで主張している。北アフリカ/中東を混乱させ、支配地図を書き換えようとしているのはどうやらイスラエルと湾岸の独裁産油国で、そこにトルコ、アメリカのネオコン、そしてイギリスが結びついているようだ。





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最終更新日  2012.01.16 10:49:00



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