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CNNなど「西側」のメディアはシリア政府が「市民を弾圧している」と宣伝してきたが、その「情報源」は「活動家」や「人権団体」。本ブログでは「人権団体」の胡散臭さを何度も書いてきた。そして現在、「活動家」の正体を明らかにする映像がインターネットに流れ、話題になっている。
その活動家とは、シリア系イギリス人のダニー・デイエム。CNNのほか、イギリスのBBCやテレグラフなど多くの有力メディアに「証人」として登場、外国勢力の介入を求める発言を続けてきた。彼を「英雄」と見なす人も少なくないようだが、「シリア軍の攻撃」をダニーや仲間が演出する様子を移した部分も含めた映像が流出、CNNは赤っ恥をかくことになったのである。 シリアのバシャール・アル・アサド政権を民主的だとは言えないだろうが、現在のような殺戮が行われてきたわけではない。2000年代の半ばからアメリカ政府がシリアの体制転覆工作を開始、今ではイギリス、フランス、トルコ、サウジアラビア、カタールなどの国々、そしてアル・カイダ系の武装集団などがシリアの体制転覆を目指す仲間に加わっている。現在の内乱は「西側」が仕掛けたということだ。 しかし、こうした国々や武装勢力の思惑通りに事は進んでいないようだ。リビアではNATO(英仏米)軍が大規模な空爆を実行したほか、部族/地域間の対立を利用できたのだが、こうしたことがシリアではできない。トルコなどに拠点を作って支援、シリア領内に特殊部隊を潜入させ、アル・カイダ系武装集団も戦闘に参加しているのだが、体制転覆の見通しは立っていないようだ。 ところで、NATOによってムアンマル・アル・カダフィ体制が崩壊したリビアでは、予想通り、新たな内戦の危機が高まっている。こうした展開は英仏米も見通していたはずだが、これからどうするつもりだろうか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012.03.13 23:39:23
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