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《櫻井ジャーナル》

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2012.09.24
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 ドイツのシーメンスがイランに売った核施設向けの装置から爆発物が発見されたとイランの議員が非難している。シーメンス側はイランとの核に関する取り引きを否定しているが、間接的にイランへ売られた、あるいは正常な装置と爆発物を仕込んだ装置とを何者かが入れ替えた可能性はある。

 イランの核施設が使っている制御システムがStuxnetという不正プログラムの一種に汚染されたことがある。このプログラムは情報の入手だけでなく、システムのプログラムを書き換えることができ、制御不能にすることも可能。ターゲットになったシステムはシーメンス製だった。

 後にFlameというコンピュータ・ウィルスも発見され、StuxnetはFlameの機能拡張プログラムだったと言われるようになる。つまり、StuxnetとFlameは同じ人物、あるいは機関が開発したということ。こうした不正プログラムを使えば、核施設を破壊して周辺を放射性物質で汚染することができる。

 1992年には、イランでスイスのクリプトAGが作った暗号ソフトに「秘密のカギ」が組み込まれていることも発覚されている。この会社はシーメンスの管理下にあり、「シーメンスの秘密の子会社」とも呼ばれていた。その背後にはドイツやアメリカの情報機関、つまりBNDやNSAが存在していた。

 要するに、シーメンスには「前科」がある。それでもほかの「西側」企業よりは信頼されているのだろうが。

 またモサド(イスラエルの情報機関)の元エージェント、ビクター・オストロフスキーによると、アラブ諸国の多くの橋には爆弾が仕掛けられているという。建設の際、爆破破壊の訓練を受けた戦闘員によってコンクリートの中に爆発物がセットされ、いざというときに破壊する手はずになっているのだという。(Victor Ostrovsky & Claire Hoy, “By Way of Deception”/日本版のタイトルは『モサド情報員の告白』)

 装置なり建造物に爆発物を仕込むという工作は、決して珍しくないということであり、イラン側の主張も無視することはできない。空爆と組み合わせ、あたかも外部からの攻撃で破壊されたかのように見せかけ、内部で爆破するということもありえる。勿論、超高層ビルの破壊は、軍事施設など警備の厳重な建造物より容易だ。日本の核施設がターゲットになっていないとは言えない。





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最終更新日  2012.09.24 16:35:38



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