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《櫻井ジャーナル》

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2012.11.30
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 パレスチナを「オブザーバー国家」として認める決議が11月29日、国連総会で採択された。結果は賛成138カ国、反対9カ国、棄権41カ国、欠席5カ国。イスラエルとアメリカが反対したことは言うまでもないが、それ以外にカナダ、チェコ、パナマ、そしてマーシャル諸島、ミクロネシア、ナウル、パラオといった太平洋の島国も同調した。

 イスラエルもアメリカも和平交渉はパレスチナとイスラエルが直接交渉するべきだという姿勢を示したようだが、イスラエルは真剣にパレスチナと交渉する意志はなく、過去に採択された国連の決議も尊重していない。そうしたイスラエルの姿勢をアメリカが守っているわけだが、両国の間にすきま風が吹き込んでいることも事実。

 これに対し、賛成した国は次の通り:

 アフガニスタン、アルジェリア、アンゴラ、アンティグア・バーブーダ、アルゼンチン、アルメニア、オーストリア、アゼルバイジャン、バーレーン、バングラデシュ、ベラルーシ、ベルギー、ベリーズ、ベニン、ブータン、ボリビア、ボツワナ、ブラジル、ブルネイ、ブルキナファソ、ブルンジ、カンボジア、カボベルデ、中央アフリカ、チャド、チリ、中国、コモロ、コンゴ、コスタリカ、コートジュボアール、キューバ、キプロス、朝鮮、デンマーク、ジブチ、ドミニカ、ドミニカ共和国、エクアドル、エジプト、エルサルバドル、エリトリア、エチオピア、フィンランド、フランス、ガボン、ガンビア、グルジア、ガーナ、ギリシャ、グレナダ、ギニア、ギニア・ビサウ、ガイアナ、ホンジュラス、アイスランド、インド、インドネシア、イラン、イラク、アイルランド、イタリア、ジャマイカ、日本、ヨルダン、カザフスタン、ケニヤ、クウェート、キリギスタン、ラオス、レバノン、レソト、リビア、リヒテンシュタイン、ルクセンブルク、マレーシア、モルジブ、マリ、マルタ、モーリタニア、モーリシャス、メキシコ、モロッコ、モザンビーク、ミャンマー、ナミビア、ネパール、ニュージーランド、ニカラグア、ニジェール、ナイジェリア、ノルウェー、オマーン、パキスタン、ペルー、フィリピン、ポルトガル、カタール、ロシア、セントキッツネビス、セントルシア、セントビンセント・グレナディン、サントメ・プリンシペ、サウジアラビア、セネガル、セルビア、セーシェル、シエラレオネ、ソロモン諸島、ソマリア、南アフリカ、南スーダン、スペイン、スリランカ、スーダン、スリナム、スワジランド、スウェーデン、スイス、シリア、タジキスタン、タイ、東ティモール、トリニダードトバゴ、チュニジア、トルコ、トルクメニスタン、ツバル、ウガンダ、アラブ首長国連邦、タンザニア、ウルグアイ、ウズベキスタン、ベネズエラ、ベトナム、イエメン、ザンビア、そしてジンバブエ。

 ちなみに、棄権は:

 アルバニア、アンドラ、オーストラリア、バハマ、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ブルガリア、カメルーン、コロンビア、クロアチア、コンゴ、エストニア、フィジー、ドイツ、グアテマラ、ハイチ、ハンガリー、ラトビア、リトアニア、マラウィ、モナコ、モンゴル、モンテネグロ、オランダ、パプアニューギニア、パラグアイ、ポーランド、韓国、モルドバ、ルーマニア、ルワンダ、サモア、サンマリノ、シンガポール、スロバキア、スロベニア、マケドニア旧ユーゴスラビア、トーゴ、イギリス、そしてバヌアツ。

 どのような決議が採択されても、あるいは採択されなくても、イスラエルはパレスチナと和平に関する交渉を行う意志はないわけで、今回の採択で状況が劇的に変化する可能性は小さい。が、イスラエルが追い詰められつつあることは確かだ。

 現在のイスラエルで主導権を握っている勢力の源流はゼエブ・ウラジミール・ジャボチンスキーの「修正主義シオニスト世界連合」。アメリカで1970年代に台頭したネオコン(新保守)も同じである。彼らが1996年に書いた「決別」では、冒頭、労働シオニストの排除を謳っている。

 領土に関しては「大イスラエル」、つまり南はナイル川から北はユーフラテス川まで、西は地中海から東はヨルダン川までをイスラエルの領土にするべきだと考えている、つまりパレスチナ人はガザやヨルダン川西岸から追い出すつもりだ。「違法入植」も計画に含まれている。追放先として彼らが昔から想定しているのはヨルダン。

 1973年の第4次中東戦争で追い詰められたイスラエル政府は、劣勢を挽回するために核兵器を使用する準備を決めている。これはソ連の警告で実行されなかったのだが、次の危機でどのような行動に出るか・・・。現在、中東/北アフリカで最も危険な存在はイスラエルである。





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最終更新日  2012.12.01 03:15:29



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