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《櫻井ジャーナル》

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2013.04.27
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 4月15日に開催されたボストン・マラソンのゴール・ライン近くで爆発があり、3名が死亡し、百数十名が負傷したわけだが、その直前、現場近くは通常の大会と違う雰囲気があった。

 本ブログでは何度か書いたことだが、ゴール・ラインの近くに複数の爆発物探知犬がいたほか、黒いバックパックを背負い、キャップを被った複数の人間が目撃されている。後に、黒いバックパックの一団は州兵だったことが明らかにされた。「訓練なので心配しないように」というアナウンスが流れていたともいう。

 爆破は午後2時49分だったのだが、その2時間前、午後12時53分にボストン・グローブ紙はTwitterに興味深い情報を流している。1分以内に「図書館の逆サイド」で訓練のために制御された爆破があると予告していたのだ。死傷者の出た爆破もボストン公共図書館の向かい側で起こっている。

 2001年9月11日に航空機がニューヨークの世界貿易センターにそびえていた超高層ビルに突入、国防総省の本部庁舎が攻撃されているが、この時もNRO(国家偵察局)などが軍事演習を実施していたことを思い出す。その年の5月から6月にかけてNORADが行った演習は、巡航ミサイルでアメリカの東海岸が攻撃されるという想定だった。このほか、複数の演習が実施され、当日の混乱につながったとも言われている。

 今回の事件ではイスラエル警察のトップ、ヨハナン・ダニノも捜査に協力しているようだが、どのような成果があったかは不明。メディアは予想通り、FBIやCIAの「無能」を宣伝しているが、このシナリオには疑問がある。

 例えば、前にも書いたように、容疑者兄弟、タメルラン・ツァルナエフとジョハル・ツァルナエフのオジにあたるルスラン・ツァルナエフにCIAの影がつきまとっている。この人物は、1992年から2年間、USAID(米国国際開発庁)の「顧問」としてカザフスタンで働き、2005年4月にはカザフスタンの石油会社で役員になったようだ。

 USAIDはCIAが隠れ蓑に使う組織で、カザフスタンの会社を経営していたS.A.セフスバログルはハリーバートンの経営者だった。リチャード・チェイニーがCEO(最高経営責任者)を務めていた会社で、情報機関とも関係が深い。ルスランとセフスバログルは旧知の間柄だった。

 それだけでなく、ロシアのイズベスチア紙によると、容疑者のうち兄のタメルラン・ツァルナエフは2012年の1月から7月にかけてロシアに滞在、この年の夏に行われたワークショップ/セミナーに参加している。主催したのはNGOのコーカサス基金で、ジェームズタウン基金というワシントンDCを拠点とする団体と協力関係にある。

 ジェームズタウン基金は1984年、ウィリアム・ケーシーCIA長官の支援を受けて創設された組織で、2010年からズビグネフ・ブレジンスキーも理事として名を連ねている。ブレジンスキーとCIAとの関係も有名だ。つまり、タメルランはCIAに雇われていた可能性がある。ロシア政府がこの情報をFBIに伝えたならば、FBIが捜査に動くことは難しいだろう。CIAのエージェントとして反ロシア勢力に接近していたなら、その部分だけを知らせていたかもしれない。

 実は、実際にツァルナエフ兄弟が本物の爆弾を仕掛けたという証拠は明らかにされていない。FBIとCIAを巻き込むため、本当の実行者(組織)がこの兄弟を選んだ可能性もあるということだ。例えば、アメリカ軍をシリアに軍事侵攻させたい勢力にしてみれば、バラク・オバマ政権を揺さぶることができる。

 サウジアラビアやカタールは論外として、イギリス、フランス、イスラエル、そしてアメリカのネオコン(親イスラエル派)は証拠を示すことなく、シリア政府が化学兵器を使ったと宣伝してきたが、アメリカ政府は化学兵器の使用に否定的な見解を示していた。が、ボストン・マラソンの爆破事件後、発言のニュアンスが変化している。

 現在、国連の調査団はキプロスで待機しているようで、スウェーデン人のアケ・セルストロームをはじめ、北欧、ラテン・アメリカ、アジアの国々からメンバーは集められたという。ただ、WikiLeaksのケースを見てもわかるように、スウェーデン政府はアメリカ政府の影響下にある。

 化学兵器の使用について最初に調査を国連へ求めたのはシリア政府だったのだが、現在は反シリア政府側の要求に従って調査するようで、イラク攻撃前のデジャブだと言われている。軍事侵攻の準備のため、重要な場所を事前に調べようとしているという疑念を持っているかもしれない。そこでシリア政府はロシアや中国の専門家を調査団に加えるように主張している。





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最終更新日  2013.04.28 14:45:49



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