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《櫻井ジャーナル》

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2013.09.04
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 シリアに対する直接的な軍事介入を控え、アメリカではイラク攻撃直前と似た状況が生まれている。アメリカ軍将兵の中からシリア攻撃に反対する声が出てきたのだ。その理由はイラクの際より深刻。アル・カイダのために戦いたくないというである。

 リビアやシリアで「西側」の支援を受けた地上軍の主力がアル・カイダ系の武装集団だということは隠しようのない事実。アメリカ、イギリス、フランス、トルコ、サウジアラビア、カタール、イスラエルといった国々の支配層はアル・カイダと同盟関係にあるということ。

 リビアの場合はLIFGがそうした戦闘団で、そのリーダーは自分たちがアル・カイダだということを隠していない。ムアンマル・アル・カダフィが惨殺された後、反カダフィ派の拠点だったベンガジでは裁判所の建物にアル・カイダの旗が掲げられている。

 その映像がすぐにYouTubeにアップロードされ、「西側」のメディアもその事実を伝えている。当然、こうした話を日本の政府やマスコミも知っているはずで、この点に触れないとするならば、都合が悪いので事実を隠蔽しているということだ。

 カダフィ体制が倒れた後、リビアから武器や資金がシリアの反政府軍に流れ、戦闘員も移動していくのだが、こうしたことは半ば公然と行われ、メディアでも取り上げられていた。その頃からシリアでの戦闘がエスカレートしていったことを偶然で片付けることはできない。リビアからシリアへ移動した兵器の中に化学兵器が含まれていた疑いもある。

 武器や戦闘員をリビアのアル・カイダからシリアのアル・カイダへ移動させることをバラク・オバマ大統領やジョン・ブレナン補佐官(現在はCIA長官)が承認していたことを明らかにする証拠を、ペンタゴンの幹部が一部の議員に示しているとも伝えられている。

 それに対し、イスラエル/シオニスト・ロビーはシリアを攻撃するよう、議員に強く働きかけている。(AIPACが圧力をかけているという印象を薄めるためか、ニューヨーク・タイムズ紙は何度も記事を書き直しているようだ。)親イスラエル派として有名なジョン・マケイン上院議員やリンジー・グラハム上院議員に対しては何もする必要がないだろうが、「800ポンドのゴリラ」とも呼ばれているらしいロビー団体のAIPAC(アメリカ・イスラエル公共問題委員会)は攻撃を実現するため、議員に圧力をかけ、その影響下にある議員も攻撃を実現するために叫んでいるようだ。

 国民の多数意見や軍内部の批判を封印するためにも「秘密保全」は重要で、アメリカの支配層は内部告発者を厳しく罰している。本当のことを庶民に知らせるわけにはいかない。日本でも、そうした仕組みを強化しようとしている。

 ワシントン・ポスト紙のオーナーだったキャサリン・グラハムは1988年にCIAでこんなことを言っている:「一般大衆の知る必要がなく、知ってはならない情報がある。政府が合法的に秘密を維持することができ、新聞が知っている事実のうち何を報道するかを決めることができるとき、民主主義が花開くと私は信じている。」

 これが支配層にとっての「民主主義」だ。





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最終更新日  2013.09.04 22:34:53



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