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ミントプレスは8月29日にデイル・ガブラクとヤフヤ・アバブネの署名入りで記事を掲載した。この記事をめぐり、ガブラクと編集部との間で、もめ事が起こっている。ガブラクは記事と一切関係ないとする声明を出しているのだが、編集長のムナル・ムハウェシュは次のように反論している。
記事を28日に編集部へ持ち込んだのはガブラク。彼女は同僚のヤフヤ・アバブネがシリアへ入って反政府軍、その家族、ゴータの住民、医師を取材、その結果、サウジアラビアが反政府軍に化学兵器を提供し、それを反政府軍の戦闘員が誤って爆発させたことがわかったと話したという。 ムハウェシュ編集長によると、この情報をガブラクは同僚やヨルダン政府の高官に尋ね、サウジアラビアが化学兵器を反政府軍へ渡していることを確認したと話していたともしている。 記事はガブラクが29日に書き上げ、その日のうちに掲載したと編集長は説明、これが事実ならば、ガブラクは単なる協力者とは言えない。こうした説明を裏付ける電子メールが残っているので、やりとりを証明できるとしている。 ガブラクが記事から自分の名前を削除するように求めた理由は第三者からの圧力があったからで、記事と無関係だということにしないとジャーナリストとしてのキャリアを終わらせると彼女は脅されたという。アバブネに対しても大きな圧力がかかっているとムハウェシュ編集長は主張している。 確かに、サウジアラビアと化学兵器を結びつける記事を書けば、少なくとも「西側」のメディアで仕事はできなくなる可能性は高い。これは本ブログでもすでに指摘した。 権力犯罪に対する認識が甘い日本では、原子力発電だけでなく多くのタブーがある。このことは、福島第一原発の事故で広く知られるようになっただろう。内部告発者も守られないのが日本。「言論の自由」などは、所詮、その程度のものだ。 サウジアラビアが1970年代の後半からアメリカやイスラエルと手を組んで秘密工作を実行してきたことは確かであり、アル・カイダをコントロールしていることもすでに「噂」の段階をすぎている。その秘密工作では単なる戦闘だけでなく、資金を調達するために麻薬や武器を密輸し、銀行を創設して違法な融資や送金も行っている。 今年3月の化学兵器による攻撃でアメリカのローレンス・ウィルカーソン退役大佐はイスラエルが「偽旗作戦」を実行した疑いがあると発言していた。サウジアラビアがシリアの反政府軍に化学兵器を渡しても不思議ではない。 ミントプレスの記事については、もう少し様子を見る必要がありそうだ。新たな重要な事実が発覚する可能性もある。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013.09.23 05:04:37
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