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《櫻井ジャーナル》

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2013.11.13
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 シリアやイランの現体制を軍事的に破壊しようとする姿勢をイスラエルやサウジアラビアは崩さず、話し合いで解決しようとしているロシアや中国と対立している。シリアに対してイスラエルは空爆を繰り返し、サウジアラビアは反シリア政府軍を再編成し、配下の戦闘員をパキスタンで訓練し始めていると伝えられている。イランの核開発問題が話し合いで解決されることを阻止するため、イスラエルは激しいロビー活動を展開している。

 イスラエルの好戦派を率いているのはベンヤミン・ネタニヤフ首相。昔から言われていることだが、この人物は国連の決議などは無視、「大イスラエル」を実現しようとしている可能性が高い。旧約聖書に書かれた「約束の地」、つまりナイル川とユーフラテス川に挟まれた地域をイスラエルの領土にしようとしているのではないか、ということだ。パレスチナ国家を認めないことは勿論、シリア、レバノン、ヨルダン、イラク、エジプトも侵略の対象。ペルシャ湾岸の産油国やトルコも無関係ではない。

 ベンヤミンの「大イスラエル」構想は父親のベンシオンから受け継いだもの。ベンシオンはポーランドからパレスチナへ移民した人物で、大学時代にウラジミール・ジャボチンスキーの「修正主義シオニスト世界連合」へ参加、1940年にアメリカへ渡ってジャボチンスキーの秘書となる。その直後にジャボチンスキーは死亡するのだが、その後もアメリカへ残って活動を続けた。パレスチナへ戻るのはイスラエルの「建国」が宣言された翌年、1949年のことだ。1950年代からはアメリカの大学で教鞭を執っている。

 ネタニヤフが「大イスラエル」を実現する上で最大の障害はパレスチナ解放闘争の象徴的な存在だったヤシル・アラファトだろう。このアラファトが急死したのは9年前だが、そのアラファトの遺体から少なくとも通常レベルの18倍という放射性物質のポロニウム210をスイスのローザンヌ大学病院放射線物理学研究所のチームは発見したという。暗殺の可能性が高まったということである。

 状況証拠はイスラエルを指している。ル・モンド紙によると、2001年にイスラエルのアリエル・シャロン首相はアラファトを排除する計画を立てたという。暗殺が決まったのは2003年だとも言われている。





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最終更新日  2013.11.14 03:46:21



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