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《櫻井ジャーナル》

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2013.11.30
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 ロシアのビタリー・チュルキン国連大使をCNNがインタビュー、その内容を放送したのだが、重要な点を削除したと指摘され、2日後に全筆記録を公表する羽目に陥った。CNNが放送した日にロシアの国連代表部はインタビュー全体の内容を明らかにしていたことも影響したかもしれない。

 CNNはシリアの和平交渉へイランを参加させるべきかどうかにポイントを絞って放送している。チュルキン大使はシリアの将来を決めるのはシリアの人びとであるべきだとしたうえで、バシャール・アル・アサド大統領はシリア国民の多数派から支持されていると指摘、またシリアで残虐な行為を繰り返している反政府軍の背後関係も明らかにするべきだと発言しているのだが、この部分をCNNは削除したわけだ。

 反政府軍を使ってシリアのアサド体制を転覆させようとしている外国勢力とは、本ブログで何度も書いてきたことだが、アメリカ、イギリス、フランス、トルコ、サウジアラビア、カタール、イスラエルなど。ただ、最近はサウジアラビアとカタールが対立、アメリカの非ネオコンやイギリスが好戦的な姿勢を弱めている。

 ウェズリー・クラーク元欧州連合軍最高司令官によると、ネオコン(親イスラエル派)の大物、ポール・ウォルフォウィッツ国防次官がシリア、イラン、イラクを殲滅すると語ったのは1991年、調査ジャーナリストのシーモア・ハーシュが2007年に書いた記事によると、その時点でアメリカ、イスラエル、サウジアラビアはシリアやイランをターゲットにした秘密工作を開始していた。

 つまり、反シリア政府軍の後ろ盾の中枢にはネオコン/イスラエルとサウジアラビアの同盟がある。化学兵器使用の黒幕はサウジアラビアだという疑いが濃厚であり、イスラエルはシリアを繰り返し空爆、挑発している。この同盟をチュルキン大使は暗に批判しているのだが、CNNはそうした発言を当初、隠した。

 かつて日本はアジア侵略を正当化するため、「大東亜共栄圏」なる幻影を作り出して宣伝、日本国内ではそれなりの効果があったようだ。同じように、中東/北アフリカに対する支配力を強めるため、「西側」は「民主化」や「人権」を掲げている。勿論、その実態は看板と正反対。それでもCNNは看板に反することを放送したくなかったのだろう。





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最終更新日  2013.11.30 14:43:20



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