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《櫻井ジャーナル》

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2013.12.07
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 南アフリカで人種隔離政策と戦い、1994年から99年まで大統領を務めたネルソン・マンデラが12月5日に死亡した。1952年から弁護士として活動する一方、「ANC(アフリカ民族会議)」の副議長に就任していたが、行き詰まりを感じて1961年には「民族の槍」という軍事組織を作っている。1962年に逮捕、64年に終身刑を言い渡され、釈放されたのは1990年のことだ。

 1962年の逮捕ではアメリカの2情報機関、CIAとNSAが協力している。NSAが通信を傍受するほか、ANCの内部に潜り込んでいたCIAの工作員から南アフリカの治安当局に対して服装や居場所を含むマンデラの行動に関する詳しい情報が提供されていた。

 人種隔離政策と戦うANCをテロリストのリストに載せたのは1981年からアメリカ大統領を務めたロナルド・レーガン。その認定が取り消されたのは2008年のことである。その間、1993年にマンデラはノーベル平和賞を授与されている。

 大統領に就任したマンデラは政治的な平等を実現するために努力したが、経済の仕組みが温存されたため、貧富の格差は解消されず、そうした格差に基づく社会不安は解決されていない。こうした批判はあるものの、権力に執着せず、アメリカやイスラエルも堂々と批判したマンデラは、歴史上、最も尊敬されている人物のひとりであることは間違いない。

 ジョージ・W・ブッシュ政権がイラクを先制攻撃する前、マンデラはアメリカの正体を素直に語っている。「アメリカの態度は世界平和への脅威」であり、「言語に絶する残虐なことをしている国があるとするならば、それはアメリカだ」と言った具合だ。私利私欲のため、強そうな勢力、つまりアメリカの好戦派に媚びへつらう日本の「エリート」とマンデラは正反対の生き方をしてきた。

 アメリカに追随し、「特定秘密保護法案」を強引に成立させた日本の官僚。秘密をペラペラしゃべっているのは、この法案を作った「エリート」たちに外ならない。彼らは仲間内や外国人に対して口が軽い。庶民は関係のない話だ。その庶民を縛る「特定秘密保護法案」は秘密の漏洩とは無関係な法律だと言える。庶民を縛ることで日本を「世界平和の脅威」に作り替え、「言語に絶する残虐なこと」をする存在にしようとしている・・・と見られても仕方がない。





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最終更新日  2013.12.08 02:16:10



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